けもの巡礼紀行

動物園・水族館巡りやら旅行やらについての備忘録てき

タイピン動物園(2018/01/26)【その6・ネコ科エリア】

タイピン動物園レポつづきます.↓は前回.

kyrf.hatenablog.jp

 
お次はネコ科肉食獣エリア?広そうな放飼場や物々しい建屋が見える.

f:id:kyarafuki33:20200419001601j:plainマレートラとかがいるみたい.

 

マレートラ(Harimau Belang)

f:id:kyarafuki33:20200419001641j:plainマレー語でHarimau=トラ,Belang=縞模様.なにせ熱いので日陰でガッツリ寝ていた.

 

f:id:kyarafuki33:20200419001946j:plain写真中央にある石室?にいるので,ぱっと見では分からない.広々とした池もあり,泳ぐ姿を見たかったけれど,まーこの暑さなので仕方ないか.ナイト営業のほうがいろいろ見れそうかなあ.

 

クロヒョウ(Harimau Kumbang)

f:id:kyarafuki33:20200419002140j:plain大きなクロヒョウ舎.ほぼ全面金網張りで物々しいけれどかなり大きい.

 

f:id:kyarafuki33:20200419002312j:plainガラス張りになっている一角もあり、こちらからは観察もしやすい.

 

f:id:kyarafuki33:20200419002221j:plain中はかなり広い.擬木の大きなアスレチックがある.

 

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擬木の上でダラケていた子.いいだらけっぷり.

 

f:id:kyarafuki33:20200419002725j:plainうろうろ歩き回っている子.ギラっと日差しで黒い斑点が浮かび上がってカッコイイ.

 

f:id:kyarafuki33:20200419002555j:plainねむそう.金網越しに撮るのはちょっとしんどい感じです.

 

f:id:kyarafuki33:20200419002521j:plain看板にあったマレー語Harimau Kumbangはクロヒョウのことらしいけども,Harimau=トラ,Kumbang=甲虫という意味らしく,なんでこうなったんだろう…黒い色がカブトムシっぽいからだろうか.Wikipediaマレー語版(https://ms.wikipedia.org/wiki/Harimau_kumbang)とその英語版をみるに,黒変種なことを指しているんだろうか.ただHarimau Kumbang自体でヒョウを指す,みたいな結果も出てくるので,よくわからない!あるいはヒョウ柄をカブトムシに見立てたのだとすると,ちょっとゾワゾワしてきます.

 

アジアンゴールデンキャット(Kucing Tulap)

f:id:kyarafuki33:20200419003804j:plainなかなか飼育が難しい種らしい。日本国内でも少し前まで天王寺や群馬サファリで見ることができたようだけれど,今現在の情報が出てこないのでもう居ないのかも.

 

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アップで.

 

f:id:kyarafuki33:20200419004756j:plainゴールデンキャット舎もけっこうでかく,青々としている.あとこちらはガラス張りで見やすい.ここに限らず,放飼場大きくて自然な植栽なのがのいいなあ…

 

f:id:kyarafuki33:20200419005347j:plain解説の看板と並んで,Koridor Utara Malaysia(マレーシア北回廊?)の協力のもと改修されました,的な看板があった.Koridor Utara Malaysiaはマレー半島北部の広域連合みたいな感じ?らしく,自治体の枠を超えた投資がなされたようだ.なるほど広々として綺麗な放飼場にも納得.

 

つづきます.お次はオーストラリアエリア.

 

タイピン動物園(2018/01/26)【その5・カバとゾウ,そして鳥類】

タイピン動物園編,つづきます.
↓ 前回
 
前回に引き続き,緑ルート(East loop)を巡っていきます.

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右の拡大部が今回紹介するあたり.
少し時間が巻き戻り,スコール真っ最中のカバ(Badak Airの放飼場へ.

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なんというか自然の池がそのまま放飼場になっているというか…写真中央に鼻と背中?を出していなかったらスルーしてそうなくらい.
 

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晴れてから,改めて写真をズームで.当時は1頭だけなのね~とスルーしてしまったけれど,写真をちゃんと見ると手前にもう1頭いることに気づく.しかも子供っぽい.なんか親の表情も慈愛に満ちた顔に見えてくる(?).もう少しよく観察してくるべきだった!あれから2年,この子は元気なのかな,大きくなったのかなあ.
 

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アクシスジカ(Rusa Bintik).綺麗なシカです.多言語表記の解説版によると,中国語では花鹿と呼ぶらしい.

f:id:kyarafuki33:20200404183505j:plainまとまった数がいて,みんなで食事したりひなたぼっこしたり.カメラもってうろついていたらガン見されてしまった.仔シカがまたかわいい.

 

f:id:kyarafuki33:20200404183549j:plainシカに交じって1頭,ニルガイというインド原産のウシ科動物もいる.でかいぞ.この近くにラクダもいたらしいが,発見できず…

 

そして…マレーゾウ(Gajah Malaysia)!

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放飼場全景(を撮ろうとして入りきらない図)

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多頭展示!で,4‐5頭いた気がする.メインランド(マレー半島)の山奥にはホントにゾウがいるわけで,実際に見に行ったわけでもないけれど,その事実にちょっとテンションがあがる.いつかタマンネガラ国立公園行ってみたいな…
 

f:id:kyarafuki33:20200404184145j:plainインドクジャク舎…看板はあるけれど気配がない.というかゲージの緑化状態がものすごいことに.熱帯気候ゆえ植物の成長が速いから、放っておくとこうなるんだろう.

 

f:id:kyarafuki33:20200404184240j:plainこのあたり鳥重点ゾーンらしく,バードケージが並ぶ.ここはマレーコクジャクとかショウジョウトキとかがいるらしい半球状のケージ.

 

f:id:kyarafuki33:20200404184323j:plainショウジョウトは真っ赤なので良く目立つ.マレーコクジャクは写真がないので,多分当時見つけられなかったのだろう.

 

f:id:kyarafuki33:20200404184354j:plain気づくと変なところに出てしまった.作りかけなのか改装中なのか,バックヤードってことはないだろうけど.気を取り直して転進

 

f:id:kyarafuki33:20200404184516j:plainトウモロコシを啄むセキセイインコ.枝にそのままぶっ刺すという大胆なあげ方!と思ったけど,インコ界隈ではふつうに丸茹でとか生とかであげてるらしい.

 

f:id:kyarafuki33:20200404184602j:plainニコンゴウインコ(Macaw Sayap Hijau)

 

f:id:kyarafuki33:20200404184637j:plainイケメンな鳥…ミノバト(Merpati Mas)という,インド領ニコバル諸島を中心に生息する鳩.日陰なのでだいぶ分かりづらいけれど,日に照らされると青とエメラルドに輝く美しい鳥です.日本国内では上野動物園にもいるらしい.

タイピン市議会の公式フェイスブックに紹介がありました(マレー語です).
 
 
次回はネコ科エリアへ!

タイピン動物園(2018/01/26)【その4・自由なカンムリヅル&サバンナ展示】

タイピン動物園のつづき。前回は地元系動物多めな赤ルートを巡り終えて、Zoo sentral(Zoo central)までやってきました。
↓前回
 
 

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Zoo sentralは大きな傘屋根や売店、トイレなどがあり、休憩スポット的な役割。休日はここでお昼を食べる人も多いのかな。平日で曇りだからか閑散としていた。しかしちょっと不穏な天気。

 

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そしてこのあたり、なんと園路にホオジロカンムリヅルがいた。日本でもクジャクとか放し飼いだったりするけれど、そういうノリなんだろうか。別に逃げ出したわけじゃなく、もともとこうらしい。
 

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羽を広げたりして。デカいなあ… 行ったことある日本の園だと、日本平動物園とかじゃバードドームにいるし、掛川花鳥園もほぼ放し飼いみたいな感じの展示だったけれど、しかし普通に自分のすぐ隣を歩いてるのは初体験。インパクト大。
 

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けっこう行動範囲が広く、ゴイサギのいた池の裏手あたりや、ゾウ舎前でも見かけた。神出鬼没なのだろうけど、なにせ目立つのでウロウロしてるとそのうち見つけられるはず。
ホオジロカンムリヅルがどこかへ行ってしまったので、緑ルートへ。

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赤ルートとは対照的に、世界各地の動物や大型種の展示で固めているエリアだ。
まずはアフリカンサバンナ。キリンやシマウマ、フラミンゴやダチョウ等々が混合展示になっている。

f:id:kyarafuki33:20190719212441j:plainオオフラミンゴとホオジロカンムリヅル。柵の外側と内側両方に、まったく同じ生き物がいる謎の現象が発生。よくわからん。

 

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アネハヅルに喧嘩を売るオオフラミンゴ。フラミンゴの喧嘩風景ってどこの園館でも見かける気がする。ちなみにアネハヅルは高度8000mを飛んでヒマラヤ山脈を越えて渡るやべーやつです。

 

f:id:kyarafuki33:20190719214647j:plain日光浴中?のダチョウさん。座っていてもでかい。

 

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奥の方には古めだけど頑丈そうな獣舎が。そしてキリン・シマウマ・ダチョウがこのあたりに固まっていた。
 

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鹿、いや牛か?白く細い縞模様が印象的。「ウシ 縦縞」で検索して画像をたどりながら調べたところそれらしい動物が出てきた。アフリカ大陸に広く分布するウシ科動物で、クーズー(kudu)というらしい。角がないし、模様の感じからして、レッサークーズーのメスかなあ。日本国内の動物園では飼育されていないようだ。
 
この辺で急に雨が降り出し、なぜか傘を忘れていたので雨宿り。タイピンは雨が多く、「雨城」なんて別名が…って聞いていたのになんで傘忘れたんだろう。南国らしいゲリラ豪雨で、そもそも傘あっても濡れたのだろうけれど。

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雨降る放飼場の風景。結構広くて、まだスペースは両側に広がっている。水場の作り方とかかなり作りこんであり、すごい。混合展示はわちゃわちゃしていて、見ていて楽しいので良いですね。

 

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雨脚が強くなってきた。雨中をゆくホオジロカンムリヅル(放し飼い)の絵になり具合よ。ところで雨宿りするところはあるのかな?
 
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キリンも尾で雨を払いながら、足早に雨宿りへ? 突然降ってきたので動物たちも慌て気味。すぐ止むだろうなとスマホいじりつつ東屋で待っていたら30分もせず止みました。今度は太陽が照り付けて、一気に高温多湿環境に。
 

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奥の方にいたシマウマが水飲みにやってきました。
 

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また会ったよホオジロカンムリヅルさん。羽が湿っちゃってます。蒸し暑いけど、ひとまず晴れてよかった。園内巡りを再開しよう。
 
続きます。

豊橋総合動植物公園(2019/06/29)【ジェンツーペンギンのベビーラッシュ】

あまりブログには書いていませんが、自分が一番良く訪問している愛知県豊橋市のんほいパーク(豊橋総合動植物公園)。最近は、カバの大吉、ライオンのハヤテ、ホンドタヌキのコウメと訃報が続き、寂しい気持ちになることも多かった。一方で、パルマワラビーやダイアナモンキーに仔が生まれたり、新しいキリンやゾウがやってきて展示もパワーアップしたり、マレーグマが再来園と明るい変化も。

 

そんな中、ジェンツーペンギンが子育てシーズンに入ったということで、さっそく見に行ってみた。どんどん生まれているようで、公式発表にはまだ誕生頭数は記載されていない。何羽いるんだろうか。

www.nonhoi.jp

 

亜南極ペンギンの暮らす極地生物館へ。夏はクーラーが良く効き、訪園時のオアシス的存在。

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ガラス越しに間近にペンギンを見られるポイントへ。そういえば今年は小石の上に寝そべっているジェンツーペンギンが多かった気がする。

 

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さっそく1羽目の雛ペンギンを発見!親のおなかの下で寝そべっている。

 

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ヒトの観覧場所からすぐ近くに巣をつくっていて、間近に良く見える。これはすごいぞ… 成鳥とちがって、頭の白色が無かったり、体の白黒の境目があいまいだったりする。

 

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そのお隣、ヒトからみるとさらに手前側。こちらのペンギンも小石のベッドの上でなにやらしている。

 

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よくみると2羽目の雛がいた。先ほどの子よりも小さい。向こうを向いていたのでかなり見づらかったが、さすがに観覧路と近いので警戒しているのだろうか?

 

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すこし奥に目をやって、3羽目の雛を発見。この子も1頭目より若いのか、体がちいさく全体的にグレー。最初に見た時は、親の下にすっぽり収まっていたので雛だとわからなかった。

 

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やや左側に目をやって、4羽目を発見。こちらの子は結構大きいのかな?やはり親のそばに寄り添っている。

 

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ここまでの雛位置はこんな感じ。この範囲だけでも4頭見つけられた。つづけて、少し場所を変え、岩の奥側、矢印の指す方向をのぞいてみる。

 

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奥の方はかなりのジェンツー密集地帯だ。早速雛を発見、これで5羽目。このあたりは正直、望遠レンズとか望遠鏡とか持っていかないと分からないかも。

 

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最奥部、かなり大きく育った6羽目の雛。親と背も同じくらいになっている。これで換羽が終われば、無事成鳥の仲間入りだろう。

 

1か月前(5月26日)に撮影した、同じ子だと思われる写真も掲載します。

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この1か月でかなり大きくなったようだ。いやそんなに早く育つのか?とおもったけれど、実際早く育つらしい。名古屋港水族館が製作したジェンツーペンギンの成長動画を見て納得。

ペンギンの成長のタイムラプス動画を作りました

 

というわけで、今回は雛を6匹見つけることができた。多分見えなかった雛がいたり、あるいはこれから生まれてくるのだろうけど、今年は少なくとも6匹生まれたのか、すごい。みんな無事に成鳥になってくれるように願う。クレイシ形成もちょっと期待してます。

 

おまけ

せっかくなので他のペンギンの雛情報。

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フンボルトペンギンは昨年8羽誕生、写真4月のもので、若鳥が3羽います。基本的に子育ては巣穴の中なので、のんほいだと巣立ち後の若鳥の姿しか見たことがない。

 

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オウサマペンギンの繁殖は2年に1度、子育て中に越冬する。昨冬は繁殖のない年だったので、写真は2017年10月のもの。このときは2頭の雛がいた。

 

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雛はモコモコの体でひたすら大きくなり、越冬のためをエネルギーをため込む。この時点で親鳥と比べても大きかったし、最終的には親鳥より大きくなるとか…。今年の冬は繁殖があるはずなので、楽しみです。

他にはミナミイワトビペンギンもいて、こちらも繁殖はうまくいっているようだ。ただ、巣の位置が見えないところにあるのだろう、雛の姿をみたことはない。

 

 

タイピン動物園(2018/01/26)【その3・ライオンにシカ、ほか地元系動物】

マレーシア北部、クダ州タイピン(太平)市のZoo Taiping/Night safari(タイピン動物園)の訪問記録です。
↑前回投稿
 
次なる動物は…

f:id:kyarafuki33:20190609004842j:plainシカでした。シカですね。サンバーという斑のないシカで、中国・インドから東南アジアにかけて分布。日本国内ではかつて広島の安佐動物公園にいたようだけど、今は見られず。

 

f:id:kyarafuki33:20190609004930j:plainパームシベット(マレージャコウネコ)、この子にコーヒーノキの実を食べさせると高級コーヒーになってでてくる。ちょっとタヌキとかアライグマな雰囲気があると思った。実際、英名はCommon Palm Civetとコモンな種らしく、人家の近くにも生息し、雑食性で、ロードキルに遭う子もいる、というのは若干タヌキっぽさがあると思う

参考:どうぶつのくに.net

 

フクロウのいる一帯へ。ナイトズーの時間帯は盛んに活動しているのかも?

f:id:kyarafuki33:20190609005000j:plainマレーウオミミズクシマフクロウ属で、魚を捕って食べるフクロウ。

 

f:id:kyarafuki33:20190609005017j:plainマレーワシミミズク。耳羽がおおきくて特徴的!

 

f:id:kyarafuki33:20190609005035j:plainWild Pig、中国語は野猪…つまりイノシシか。マレーシアはイスラム教国だけど、ムスリム的にイノシシってどういう印象なんだろう。担当飼育員さんは華人なのかな?動物園で見る分にはべつにいいのかな?

 

f:id:kyarafuki33:20190609005206j:plainこちらはヒゲイノシシ。気持ちよさそうに睡眠中。マレー半島スマトラ島ボルネオ島に生息する種で、マズルがふさふさしている。日本国内の動物園にはいないらしい。

ブログを書く段階で、国内で見られない種が結構いたことに気づいた。ある意味当たり前だけど、訪問時は全く意識していなかったのでほどほどにしか写真を撮ってない!

 

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木々が生い茂り、全体的に緑色なタイピン動物園だけど、この放飼場はお堀の池に藻が繁殖していて、余計に緑緑している。ここはアフリカライオンの放飼場。

 

f:id:kyarafuki33:20190609005228j:plain岩の上でくつろぐオス。地元系動物がつづくなかいきなりアフリカライオンがでてきた。
 

f:id:kyarafuki33:20190609010650j:plainメスは隅の方に2頭。別の場所から鳴き声も聞こえてくるので、もう少し飼育頭数は多いのだと思う。

 

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ビロードカワウソシンガポールの市中で目撃されると話題のカワウソはこの種。今現在日本国内での展示はないが、少し前まで税関保護個体が鳥羽水族館にいたようだ。放飼場は横に細長く、客順路側は大きな水槽になっている構造。
以前こちらにも書いています。

kyrf.hatenablog.jp

 

f:id:kyarafuki33:20190609010809j:plainビロードカワウソのお隣、ウンピョウ。看板の中国語でもそのまんま雲豹だった。舎内の上の方をウロウロしていた。目が大きくて綺麗。

 

f:id:kyarafuki33:20190609010834j:plain再び登場、マレーヤマアラシ。こっちはおでこが良く見えるのでタテガミヤマアラシとの違いが分かりやすい。

 

f:id:kyarafuki33:20190609011020j:plainすこし開けた場所に出た。隣接するレイクガーデンによく似た雰囲気。しかし曇りだなあ…。

 

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インドキョン。国内だと伊豆大島外来種のイメージが強い…でも本当に綺麗なシカ。

 

f:id:kyarafuki33:20190609011056j:plainクマ科最小種のマレーグマ。マレー語だとBeruang Matahari(熊-太陽)、胸の月の輪模様を太陽に見立てた命名みたいです。ひたすら穴を掘っていたので、胸の模様はよくわからなかった。

 

f:id:kyarafuki33:20190609011117j:plainバウェアンジカインドネシア東ジャワ州、バウェアン島の固有種で絶滅危惧種。バウェアン島はボルネオ島とジャワ島の間にある島だ。群れでけっこうまとまった数がいた。

f:id:kyarafuki33:20190609011147j:plain親子もいる。仔シカがかわいい。

 

f:id:kyarafuki33:20190609011231j:plain立派なアミメニシキヘビ舎。立派ゆえに隠れるところが沢山、見つけられなかったけれど。

 

Riverrine Forest

f:id:kyarafuki33:20190609011248j:plainウォークインタイプのバードケージ。Riverrine Forest、川辺の林というエリア名。白い水鳥が目立つけれど、上を見上げるとコウモリがいてびっくり。

f:id:kyarafuki33:20190609011321j:plainオオコウモリの一種だろう。かなり大きい!天井の網にぶら下がっていた。

 

f:id:kyarafuki33:20190609011338j:plainシロトキコ。大きい体でゲージ内をばさばさ飛び回るのだ。

 

f:id:kyarafuki33:20190609011354j:plain上から下まで水鳥がたくさん、そして湿度高め。

ここで赤ルートは終点、Zoo sentralというエリアに出る。赤ルートはマレーシアや周辺国の動物が多かった気がするし、地元系で固めているのかもしれない。マメジカもこのあたりにいたようなのだけど、見落としてしまったかなあ。
つづきます。後半戦の緑ルートへ。

タイピン動物園(2018/01/26)【その2・類人猿、ほか地元系動物】

マレーシア北部、クダ州タイピン(太平)市のZoo Taiping/Night safari(タイピン動物園)の訪問記録です。

 

kyrf.hatenablog.jp

↑ 前回投稿

 

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少し開けた場所に出ました。霊長類が固まって展示されているようで、各放飼場のアスレチックが目立つ。オランウータン、チンパンジースローロリス、シロテナガザル等がいる。
 

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オランウータン。アスレチック上で悠々と食事中。スマトラかボルネオかはメモしてなかったので不明。
 

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チンパンジー。子供がいて、アスレチックをぶらぶらしながら遊んでいた。同じ場所にサーバルの解説もあったので、昼間はチンパンジー、夜はサーバルキャットが交代で出ている?システムのようだ。斬新な共生展示だな?と一瞬思ったけれど、そんなことはなかった。ナイト営業もいつか行きたいな。

 

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チンパンジー放飼場も本格的なアスレチックになっている。サーバルはうしろの獣舎の中にいるんだろうか?
 
 

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シロテナガザル。なかなかこちらを向いてくれない。木の上で悠々と食事中だった。
 

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ふと横をみるとここは一体どこだ、という気分になるけど、もちろん動物園だ。
 

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見覚えのある鳥がいるなとおもったら、ゴイサギ。日本でも見たことあるし、鳥はワールドワイドだ。多分これ展示ではないよね…?と思ったのですが、少し離れた場所に動物解説版があった。
 

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よくみると営巣もしている。普通に外界と行き来できそうなので、やっぱり野生な気もするけれど。
 

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園内循環バスはそこそこの頻度でやってくる。
 

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ワニ…マレーガビアルとは雰囲気が違う。園内マップや検索結果を見た感じイリエワニかな。下顎の牙が飛び出ているのがクロコダイル科の特徴らしい。
googleで”マレーシア ワニ”とか検索すると、人が襲われたとかそんな話ばかり出てくる。身近ないきものなのだなあと思うけれど普通に怖い。
 

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まるまって眠るジャコウネコ。園内マップを見る感じインドジャコウネコ、しっぽはしましま、胴体はヒョウ柄っぽい。
 

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ベンガルヤマネコ。アジアに広く分布し、マレーシアにも分布。体をぺろぺろなめていた。中国語名は猫豹となっていたけれど、確かにそんな雰囲気もある。ツシマヤマネコイリオモテヤマネコなどと種レベルでは同じらしい。
 

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タイガーシベット(ジャコウネコの一種)、ビントロングとやはり地元系の動物の展示が続く。もっとも、この子たちは巣箱で寝ていたりして写真は撮れず。マレーヤマネコとかもいたようなのですが。やはりナイトサファリも来るべきか…マレーシアは意外と日が長いので、ナイト営業でも撮影チャンスはありそう。
 

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カワウソ!園内にはコツメカワウソ、ビロードカワウソがいるようで、ここはコツメカワウソ展示。カワウソがいまも棲んでいる国で、カワウソの展示を見られてちょっと感動。
 

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ちなみにアカゲザルとの共生展示になっている。餌を奪い合う緊張感もあり、ほどほどの距離を保つ良き隣人でもありといった感じだった。
カワウソについては以前、別に記事を書いているので、詳しくはそちらで。
 

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マレーヤマアラシ?現地ではアフリカタテガミヤマアラシだと思っていたけど、良く考えると地元系展示が続く中いきなりアフリカの種を持ってくるのも変か。アフリカタテガミヤマアラシとの違いは頭部のタテガミがないこと、だけれどこの写真だと判別しづらい。
 

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アジアフサオヤマアラシ(Brash Tailed Porcupine)という小型のヤマアラシ。国内で知られていない動物って、和名を調べるのに結構苦労する。擬木のうろで休んでいたのでフサオっぷりは分からず。
 

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なんと園内に野生らしき猿に遭遇、びっくり…ブタオザルだろうか。園内マップをみるとこのあたりにブタオザルのマークがある。でも柵とかはなかったし、動物園自体は前述の通り緑豊かすぎる環境なので、野生の猿が居てもおかしくはない。実際、ペナンヒルやペナン植物園では野猿がいた。
 

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このトカゲは野生?飼育?アジアフサオヤマアラシの擬木にいた。解説板も園内マップ記載もなかったので多分野生なんだろうけど。
 
続きます。

タイピン動物園(2018/01/26)【その1・エントランス、ドール他】

マレーシア北部、クダ州タイピン(太平)市のZoo Taiping/Night Safari(タイピン動物園)の訪問記録です。
 
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スズ鉱山で発展し、華人の多く住む町タイピンの市街地の外れ、レイクガーデンの中に動物園がある。マレーシア鉄道公社のタイピン駅からも徒歩30分くらいとギリギリ歩ける距離だ。タイピン市街はGrab等のライドシェアのサービスエリア外、バス・タクシー利用もよくわからなかったので、今回は歩いていくことにした。駅周辺のルートと道路横断にさえ気を付ければ、歴史的建造物も多く歩いても楽しい街だった。
 
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正門前にはチケットカウンターと、レストランやハンバーガーショップ、トイレ等があある。大屋根に雨の多いタイピンらしさを感じる。この日も朝は雨が降っていたのか、地面が濡れていてムシムシした空気が漂っていた。
 

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チケットは大人RM17(=500円)と、日本の公営動物園と同水準。現地の物価的には、ホーカーセンターで2~3食分くらいだろうか。マレーシアの施設にありがちな外国人料金の設定がないのは良心的。「お兄ちゃんどっから来たの?日本!?こっちの人かと思ったよ!」と係員さんもフレンドリーな感じで、ついでにパンフレットをくれた。
 

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入場ゲート(とトイレ)。ここでチケットをチェックしてもらって入場。マレー風の建築様式なのだろうけど、南国ゆえか赤瓦に沖縄っぽさを感じる。
 

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ゲートをくぐって入場。動物園は昼営業・夜営業の2部に分かれていて、今回訪問したのは昼営業時。見ることができる動物もすこし違うようで、園内マップも昼夜の2種類が掲示されていた。写真は昼営業のマップで、現在地の入場口は左上。ここから赤ルート・緑ルートの順に、それぞれおおむね反時計回りで巡った。
 

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入場すると園内循環バス(マレー語ガイド付き?)のターミナルがある。有料だけど、園内は結構広いうえに蒸し暑くて体力を奪われるので、最初にこれに乗ってざっくりと見て回るのはアリかも。このときは結局乗らなかった。
 
まずは赤ルートから

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マレーモリフクロウ。パーツの雰囲気は日本のフクロウと似たものを感じるけれど、顔が赤っぽいのが目を惹く。胴体は横縞で、羽は英名(spotted wood owl)の由来になったように白い斑模様。これは木にまぎれた時にカモフラージュになる。
 

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ドールユーラシア大陸東部に生息するイヌ科動物で、マレー半島にも生息する。日本国内だと現在よこはま動物園ズーラシアのみの展示。かなり遠くからこちらをうかがっていた。
 

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ちなみに放飼場がこんな感じで、熱帯雨林そのもの。粘って探すか運よくこちらに来てくれるかしないと、写真どころか見ることすらできない気がする。ドールにとっては多分めちゃくちゃ良い環境なのだろう。上記の写真も35mm換算450mmの望遠でなんとか撮れたけど、すぐに何処かへ行ってしまった。

 

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近くの看板を見るに、ビントロングとの共生展示?になっていたようだ。共生展示というよりはマレー半島の雨林をそのまま持ってきたらこうなった、みたいな感じもするけれど。ちなみにビントロングはどこにいるか分かりませんでした。
多民族国家のマレーシアなので、看板の種名はマレー語(マレーシア語)・英語・ラテン語学名のほかに、ジャウィ文字表記マレー語(多分)・中国語・タミル語でも書かれている。解説文もマレー語と英語の2本立てで、写真を多用していて分かりやすい。個人的には中国語の漢字表記がけっこうありがたかった。

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なんというか、順路からして蒸し暑い南国の熱帯雨林といった趣。とにかく緑で目に優しい感じ。先ほどのバスが走っているためか、舗装されていて段差もなく歩きやすいだ。
 
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キムネコウヨウジャク。特殊な巣をつくるハタオリドリ科の鳥で、雫に筒をくっつけたような、ぶら下がった形の巣を編み上げる。写真はたぶんメスで、オスはちゃんと黄胸らしい。ハタオリドリ科はズーラシアでみたことあるけど、この種は日本の動物園にいないのかな?
 
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おそらく、リュウキュウガモ。東南アジアだと一般的な留鳥のようだ。かつて琉球諸島でも繁殖していたのが和名の由来だが、もう長らく目撃されていないようだ。
 

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マレーシア・ローランド・フォレストなるウォークイン展示…らしいが、通路は閉鎖されていた。外からでも一応動物は見られる。

 

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入ることができればコツメカワウソと同じ空間にいられたのに!(?) マメジカなど、看板を見る限りいろいろいそうだけれど、移されてしまったのか水鳥しか見つけられなかった。

 

f:id:kyarafuki33:20190603012406j:plain順路にある橋から下を見下ろすと、マレーガビアル(ガビアルモドキ)というワニがいる。ここも放飼場のワイルドっぷりがすごいというか、マレー半島の山地はこんな感じなんだろうなあという感じです。どうもこの赤ルートは「郷土の動物」が展示の中心なの雰囲気だけど、外来者からするとみんな新鮮。

 

続きます。

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