江戸川区自然動物公園(19/04/25)【その3】
東京都江戸川区北葛西の行船公園内にある、江戸川区自然動物公園の訪問記録。その3は正門付近と水辺のいきものを中心に。
こちら正門。隣の管理棟では、公式ガイドブックやクリアファイルなどのグッズを購入できる。
アシカの仲間、オタリア。そこそこ大きな淡水プールがある。
女の子同士で2頭いて、きらり、ちゅらという名前。人間にかなり関心をもってくれて、こちら側にやってきて鳴いたりする姿も見られる。
どうも飼育員さんが気になるみたいで、2頭そろって追いかけて泳いでいた。でも、今日の分のご飯はもう終了だったようだ。細長いプールゆえか、波が立つのでちょっと迫力がある。
日本全国いろんなところにいるフンボルトペンギン。6羽以上はいたかな?自然動物園でも繁殖に成功しているようで、若鳥の姿が見られた。
最寄りの郵便局(江戸川北葛西三)の風景印にもペンギンが描かれている。ほかの図案はヒトに抱かれるウサギ、ワラビー、サル(リスザル?)だろうか。
ふれあいコーナー
正門を入ってすぐ、広場の真ん中にあるふれあいエリア。午前と午後に時間を区切って解放される。平日なので人も少なく、まったりな雰囲気。
中央にはテンジクネズミコーナー。
新入りらしい仔ヤギ。端でまどろんでいた。
反芻中のヒツジ。特に嫌がりもせず触らせてくれる。もさもさ。
ニワトリもいっぱい。ふれあいエリアの壁際はベンチになっているので、ここに座ってしばし休憩。いい時間。
オウム・インコ
鮮やかなオトメズグロインコ。南門付近のほかの鳥類とは離れて、正門はいってすぐ右側にいる。
その隣には、シロビタイジオウム。かなり上の方にいた。
爬虫類
水生のカメは、クサガメ、ニホンイシガメ、カミツキガメがいる。写真は甲羅干し中なクサガメさん。
陸ガメのホウシャガメも。甲羅の模様が綺麗。
爬虫類はほかにもグリーンイグアナ、アオダイショウがいた。
淡水生展示
淡水魚を中心とした水槽群もある。金魚の展示も。
金魚養殖というと、弥冨や大和郡山というイメージが強いけれど、江戸川区もかつて多くの養魚場あった金魚の街。いまでも2軒の養魚場が残っている。
思い付きでふらっと寄った動物園だけれど、丁度食事タイムだったりしていろいろと見ることができた。オオアリクイがいたりレッサーパンダがいたりオタリアがいたりとちょっとびっくり。
規模感、濃さ、そしてまったり感がこの手の小動物園のいいところだよなと感じる。近くに住みたい。
江戸川区自然動物公園(19/04/25)【その2】
東京都江戸川区北葛西の行船公園内にある、江戸川区自然動物公園の訪問記録です。その2はサル系と鳥系を中心に。
クモザル
ジェフロイクモザルとブラウンケナガクモザルの2種がいる。
中米に生息するジェフロイクモザル。
江戸川のジェフロイクモザルは高齢個体が多いらしく、まったりとした雰囲気で毛づくろいや日向ぼっこをしていた。
ブラウンケナガクモザル。おでこの白く三角形な毛が、ジェフロイクモザルとの分かりやすい違い。右の子は仔ザルを抱えています。
尾を使って樹上での安定性を強化。国内のケナガクモザルは、ここと大宮公園小動物園の2園のみと貴重な存在。
放飼場。岩場と立木、ロープで構成。バックの壁画は熱帯雨林のイメージだろうか。
リスザル
リスザルは南口を入って最初に目につく動物。野菜をかじりつつ、獣舎内をぴょんぴょんと飛び回る。
ワタボウシパンシェ(ワタボウシタマリン)
ワタボウシパンシェ舎は水生展示とクサガメの間。和名の由来となっている、頭の白い毛が洒落ている。窓の反射だったり、そもそもこっちを向いてくれなかったりとなかなかに撮影難易度が高い。
鳥類
コウノトリも食事中。なぜかやたらと翼をバサバサさせたり、プールの底に沈んだ魚を啄んだり。
ショウジョウトキがコウノトリと同じ舎の中にいた。オキアミをもらって、真っ赤な羽を維持しているようだ。
ニューギニアに生息するオウギバト。冠羽と赤い虹彩が特徴的。訪問時は1羽のみなのだと思ったけれど、どうやらペア飼育で、雛も誕生している。
嘴と頭部が特徴的なサイチョウ。マレー半島からインドネシア西部にかけて生息。舎内をぴょんぴょんと盛んに移動していた。
巣の標本の展示。なぜかハシブトガラスの巣の写真しか撮っていなかったけれど、ほかにも園内の飼育鳥類の巣や、羽の比較展示なんかもあった。
猛禽舎
ワシミミズク。フクロウ系はほかにモリフクロウ、シロフクロウ(展示中止中)がいた。基本的に眠そう。
奥の方をよく見ると、ノスリ。
ハヤブサは食事中。脚で肉を押さえ、啄む姿を見ることができた。
つづく。
江戸川区自然動物公園(19/04/25)【その1】
東京都江戸川区北葛西の行船公園内にある、江戸川区自然動物公園の訪問記録です。
南門から入園。無料なので自由に出入り可能。西葛西駅から徒歩で訪問する場合、こちらが近い。
地域の無料小動物園という感じで、面積自体はさほど広くはない。でも展示動物はけっこう濃ゆい。
2頭のシセンレッサーパンダ(ユウユウ♀&ブナ♂)が暮らす。
虫の居所が悪かったのか?追いかけっこ。追いかけられた側(ユウユウ?)は気の上へ逃げて休憩。
もう1頭(ブナ)は放飼場をうろうろと歩き回っていた。笹が気になる?
放飼場のアスレチックの上でまったりモード。ブナは2000年生まれ、ユウユウは2002年生まれと、飼育下平均寿命が15年程度らしいレッサーパンダとしては、もうかなり高齢。でもまだまだ元気そうだった。
前情報無く訪問したらオオアリクイがいてビックリ。あまり見ないよな、と思ったら、そもそも飼育しているのが全国で4園だけだった(2019年現在)。江戸川区のほかは静岡・日本平、愛知・東山、沖縄こどもの国。
雌雄ペア飼育で、放飼場の柵越しに一緒に歩いたり、仲は良好そう。尻尾がフサフサ!
アイチ、アニモという名前らしい。雄のアニモが沖縄出身、雌のアイチは東山出身。アイチの名前の由来が愛知県なのかどうかが気になる…。別に掲示されていた家系図を見るに、日本平のオオアリクイペアは江戸川ペアのきょうだいにあたるみたい。
タイミングよくごはん中。ペースト状の試料を、黒く長い舌でちろちろと絡めとって食べていた。
プレーリードッグもごはん中。放飼場奥の方に固まって葉野菜をもぐもぐ。
どこかで見たようなアングルより。放飼場は黒土が敷かれ、岩がゴロゴロ。プレーリードッグが掘ったと思しき穴だらけ。
ごあいさつ?
ニホンリス
こちらもちょうど食事中で、外に出ている子がいた。昼過ぎの時間帯は基本的に巣箱の中にいるようで、帰り際に確認した時は姿を見られず。
ベネットアカクビワラビー
姉妹都市の豪州ゴスフォード市から寄贈。だいたいの子は寝そべっていた。
落ち葉を食んでいた子も。自然動物園を運営するえどがわ環境財団のマスコットキャラがワラビーだったり、近くの郵便局の風景印にもワラビーが描かれていたりと、自然動物園のシンボル動物なのかも。
家系図があった。わりと最近に生まれている子がいた。
次回へ続く。
マリンワールド海の中道(19/03/24)【その2・海洋哺乳類他】
福岡県福岡市東区のマリンワールド海の中道(海の中道海洋生態科学館)の訪問記録。
アラスカラッコ水槽
今や全国的に貴重になりつつあるラッコ展示。今や6施設8頭のみで、ペア飼育はここ海の中道と須磨のみ。
マナさん(6歳メス)とリロさん(11歳オス)、仲はめちゃくちゃ良く見える。期待してもいいのかな?
ぷかぷか浮かぶ。フィーディングタイム前のこの時は活発に動いていたが、閉館間際はぐっすり睡眠中。
フィーディングタイムが始まった。ハイタッチとかバンザイとかいろいろパフォーマンスもやってくれる。
こちら側まで泳いできて、水槽窓にタッチ。
再び2匹で遊び始めた。抱き合うようにしてぐるぐると回る。
売店ではらっこまんを販売中だった。普通においしい肉まん。
アシカ&イルカパフォーマンス
博多湾を望むパフォーマンスプール。メインプールと、両側奥に可動柵で仕切られたサブプールという構成。スタジアムのベンチ席には電熱マットが敷かれていて、お尻が冷たくない。
前座?のJAFのチャイルドシート使い方講座を経て、パフォーマンスはカリフォルニアアシカ→イルカの順で行われた。春休み中の日曜だけあって家族連れで大混雑だ。
最初のカリフォルニアアシカはメインプール前の水槽を通ってやってくる。2頭で輪投げをしたり音楽に合わせてポーズをとったりなどと盛り上げ、最後にはボールでバランスを撮って撮影タイム。
続いてイルカパフォーマンス。途中容赦なく水をかけに来るので、前方席に座る場合はご注意を。
下関・海響館や上越・うみがたりもそうだけれど、本物の海をバックにしたジャンプはなかなか映えます。
イルカは4種いて、時間によって登場個体が違うようだ。午前の回ではハナゴンドウが登場し、手間ステージへ乗り上げ。和名で花や松葉にたとえられる模様(ひっかき傷)がよくわかる。
最後はみんな揃って同時ジャンプ。この回はバンドウイルカ×3とハナゴンドウ×2が出てたみたい。
午後の回は、左からバンドウイルカ×2、カマイルカ×2、コビレゴンドウが登場。
コビレゴンドウは海ノ中道で唯一クジラに分類される種。ジャンプも高くは飛べませんが、水飛沫が大きく迫力があります。
メインプール1階
1階からはメインプールを水中から眺められる。すぐ近くに泳いできてくれるので、パフォーマンス中以外はこちらからの方が見やすいかも?
レストランからも見えるようになっている。昼時はかなり混雑しているようだけれど、時間を外せばイルカを見ながらゆっくりできそう。そしてコビレゴンドウは存在感がある。
ちなみにサメバーガーを食べました。美味しかった。
スナメリ水槽
1階、順路の最後の方にはスナメリがいる。「福岡の身近なイルカ」という展示。おそらく一番身近な割に、スナメリを展示している水族館は思いの他少ないみたい。
フィーディングタイムが始まった。ここのスナメリの名前は、1頭を除いて個体ゆかりの地名由来のよう。ヒナタが奈多(海ノ中道の付け根)、アリスが有明、ゴテンが五島列島、ハクが博多湾だったかな?ミクは数字(日付)由来。
魚もぐもぐ。
バブルリングもやってくれた。
外展示は「かいじゅうアイランド」という名前で、ペンギンやヒレアシ類にかなり接近できる。
ケープペンギン放飼場
芝生敷きになっているケープペンギンの放飼場。晴れていて暖かく、昼寝中だろうか?
傾斜がついていて、その周りを屋根付き通路がぐるっと囲んでいる。プールで泳いでいる子はいなかったような。
水巻き用の蛇口が気になる若鳥。
ほとんどのペンギンは、日陰で寝ているか、羽繕いをしているかだった。
イルカプール
かいじゅうアイランドにも円形のイルカプールがあり、カマイルカとバンドウイルカがいた。
ヒレアシ類プール
魚をねだるカリフォルニアアシカ。冷蔵コインロッカーがあり、そこで生魚を買って食べさせることができる。
ゴマフアザラシ水槽は円筒水槽があったり、複雑な構造で広め。ずっとくっついて行動しているペアがいた。
仲は良さげだけど、魚を渡されると争奪戦に?
この後もラッコ等をほどほどに見て、太陽も傾いてきたので16時半ごろに退館。香椎線で福岡市内の宿へ向かった。
魚類展示は九州を中心としたご当地性が強く、また大水槽のシロワニは迫力もあり楽しめた。ラッコやスナメリなど展示館数が少ない海獣もいるし、パフォーマンスに出演するイルカも種類が多い。いろいろと見どころが多くて良い水族館だった。
マリンワールド海の中道(19/03/24)【その1・魚類展示】
福岡県福岡市東区のマリンワールド海の中道(海の中道海洋生態科学館)の訪問記録。
今回は魚類展示を紹介する。九州の近海や河川を中心とした展示だった。
九州の近海
順路いちばん最初の玄界灘水槽。定期的に荒波が発生し、ドーンと水が落ちてくる。海底から水面を見上げるような雰囲気が幻想的。
群泳。アジかなあと思ったけど、いろいろ調べてみるとマサバな気がしてくる。
玄海灘水槽のあとも九州系の展示が続く。宮崎海岸や錦江湾(鹿児島湾)等々。
チャガラ。日本近海の固有種で、近縁種にキヌバリがいる。これを書くとき、いろいろと調べていたら宮内庁のページがでてきてビックリ。天皇陛下が研究されてたんですね、ファーストオーサーになってるし…。
ハゼ科魚類キヌバリとチャガラの核DNAとミトコンドリアDNAを用いた種分化の解析 - 宮内庁
有明海モチーフな干潟水槽。ムツゴロウが目玉の展示だったが、ご本人は泥の中に潜っていたのか見ることはかなわず。トビハゼとシオマネキが活動中だった。
ヒラメ、体と砂との境目が分からないニンジャっぷり。
イカの展示(アオリイカ!)、透き通っていて綺麗。九州でイカといえば佐賀呼子のイカ。翌日、新鮮なイカを刺身と天麩羅で食べる機会があり、こんなにも美味しいものなのだなあとしみじみ驚いた。
ギラリと光るタチウオ。実際はもっと真っ暗な水槽だった。
漁礁を紹介する水槽で、錆具合が素敵。
ウミガメ水槽。横に長く、子供の目線あたりを悠々と泳いでいく感じの造り。
阿蘇水の森
熊本県の阿蘇山周辺、湧水が湧く森林をモチーフとしたエリア。清流に棲む魚や両生類が展示されている。
九州の外洋
九州南部の温暖な海を再現。水深7mのパノラマ大水槽になっていて、2階から1階にかけて吹き抜けになっている。順路も水槽の前を徐々にスロープで下っていく感じ。
マイワシの大群と自己主張の激しいエイ。2階の水槽脇にて。イワシ群泳水槽でおなじみなイワシトルネードもやっていた。
下から見上げて。大水槽の注目ポイントはシロワニ(サメの古名のワニ)だろうか、マリンワールド海ノ中道が日本で初めて展示した魚種だ。3メートルクラスのサメが複数いるので、とても迫力がある。
風貌こそ人を喰いそうなシロワニだけれど、実際はかなり温和なほう。普通にダイバーさんも近くで質問タイムをしていたし。それにしても、シロワニの方が遠くて遠近法が効いているはずなのに、やっぱりデカい。
コバンザメによるコバンザメ行為。シロワニさんでかいから吸い付きがいがありましょう。知らなかったんですが、コバンザメってスズキ目なんですね。ワニ(サメ)にくっつくサメ(スズキ)と、名前だけみるとややこしさしかない。
九州のクラゲ
いやしのクラゲ展示、これはミズクラゲかな。落ち着き・癒し系の演出なエリアになっていて、まったりするに良い。写真はけっこう撮りづらいけど、幻想的。
ライブコーラル展示、なんというか臨場感がある。隣の水槽はサンゴ養殖の展示になっていて、サンゴ礁再生の手助けもしているそうだ。
チンアナゴ&ニシキアナゴはエリアの入り口すぐ、円筒水槽の中でゆらゆら。さすがの人気で、周りの人がなかなか途切れない。
日本では西南諸島などに棲むゼブラウツボ。しましましまうま柄が特徴的だけど、すごい太いエラブウミヘビっぽくてちょっと怖い。
奄美オアシス水槽。青・黄色系の色味でまとめられ、透明感のある美しい展示。左の方に見えるのはナポレオンフィッシュさん。
こちらもオアシス水槽の、白い斑模様が魅力的なタマカイ(スズキ目ハタ科)。けだるげな表情。。
九州の深海
1階、大水槽の裏手を抜ける通路が深海生物の展示になっている。少しサイズは小さめだけれど、深海展示でおなじみタカアシガニさんがいた。
こちらは深海エビ。たぶんアカザエビ(すごく美味しいらしい)。黒くて大きい楕円形の目が素敵。
謎の水槽。洞窟の中でエイやシロワニが目の前で休んでいて、迫力はあるけど不気味。作り物かと思ったけれどちゃんと生きている。
説明も特にないので本当に謎だったが、どうやら表の大水槽とつながっていて、魚たちも行き来ができるようになっているみたい。休憩場所になっているのかな。
標本展示
エントランスの端は標本展示になっていて、クジラの骨格等が飾られている。このメガマウスザメは福岡市内に打ち上げられたもの。
次回は海洋哺乳類やペンギンを中心に書きます。
夢見ヶ崎動物園(19/03/16)【その2】
↑前回
サル舎はレムール舎の隣。中南米に棲む真猿類が暮らす獣舎が並ぶ。
ちょうど、小型サルの獣舎が並ぶこのエリアはごはん中。青菜と間違えて(?)自分の尾を食むリスザル。
獣舎の上の方で3頭のフサオマキザルが身を寄せ合っていた。写真だとわからないけれど、一番右は母親のようで、おなかに子供を抱えていた。
みかんを食べていたフサオマキザルはやたらと表情豊か。
美味しそうに食べる。食レポ向きのキャラクターをしていると思う。
ラマ舎
2013年まで、日本で唯一のシベリアヘラジカのいた放飼場。今はラマが暮らす。
親子で3頭いるようだ。写真の2頭は、白いほうが母親のナン、茶色いほうは顔が真っ黒なので、おそらく娘のケイト。父親のタイタンは、茶色の体でも顔に白い部分があるようだ。
ホンシュウジカ舎
シカのかたまり。ここのホンシュウジカはもともとは丹沢山地の出身で、毎年子供が生まれ、かなりの大所帯になっている。
小獣舎はホンドタヌキ・ハクビシン・アライグマ・二ホンアナグマを並びで展示。ともすれば混同されがちな彼ら彼女らを、比較しながら観察できる。
夢見のアイドル、ホンドタヌキのゲンマイちゃん。美たぬきさんです。仔の頃に仔犬と間違われ誤認保護されてしまい来園、以後人工哺育で育てられたらしい。
ハクビシンやアライグマ、アナグマのいる小獣舎の並びで暮らす。切り株が定位置なのかな。貼ってあった動物園まつりポスターの写真も、切り株の上のゲンマイちゃんでした。
隙間にマズルを突っ込むのがお気に入り?かなり人懐っこく、目が覚めているときはこちらに近寄ってアピールをしてくる。
身のこなし軽やかに、柵によじ登ったりとサービス旺盛。肉球!
川崎市内の狸口は結構多いらしく、保護されたたぬきが自然に帰れるようになるまで、バックヤードで治療を受けたりしている。ゲンマイちゃんの場合、人工保育でかなり人馴れしてしまい、そのまま夢見で暮らすことになった。
ちなみに10年前、保護たぬきが途中でハクビシンに化ける事件(?)があったらしい。
ハクビシン・・・タヌキに化ける?:動物園からの手紙:So-netブログ
ハクビシン。巣箱?に隠れたりこっちに来たり。
アライグマさんなのだ。飼育員さんとすごく仲が良いという噂。
眠るアナグマ。
小獣舎組はゲンマイちゃん以外も、みんなヒトに興味津々な感じだった。こっちによく寄ってきてくれる。
小動物舎
草を食むプレーリードッグ。このあたりはミーアキャット・ハイラックス・テンジクネズミなど、小型哺乳類がかたまっていた。
ミーアキャット。やっぱり寒いのか、奥の方で白熱電球の光にあたっていた。
ヤギ舎
眠るヤギ。ヤギとロバは小動物舎の横の柵内。その隣、立体的なリスの展示は冬場だからか?中止中だったが、最近復活したようだ。
鳥類もけっこう充実。しかし時節柄、鳥インフル対策でフィルムが張られていてちょっとみづらかった。大まかに分けてニワトリ系、オウムとインコ、キジとクジャクの展示。
クジャクが飾り羽を広げ、揺らしながらアピールする様子を見ることができた。なかなかの迫力。
園は山の上にあるので、けっこう眺めがいい。あの高層ビル群は武蔵小杉のタワマンだろうか?
夢見ヶ丘は大きな園ではないが、無料とは思えないくらいの濃さだった。駅からも近いし景色も良いし、ベンチも多い。近くに住んでたら飲み物をもってぼーっとしに週1で行きたいな、と思える動物園だ。鳥インフル対策のフィルムがとれたらまた行きたい。
夢見ヶ崎動物園(19/03/16)【その1】
神奈川県川崎市の夢見ヶ崎動物園の訪問記録。
加瀬山という山の上にあり、まったり、こじんまりとしつつもレッサーパンダがいたりキツネザル舎が充実していたりと濃い園だった。
園内マップ。デフォルメされた絵がレトロで可愛い。
JR横須賀線・新川崎駅あるいはJR南武線の鹿嶋田駅から徒歩圏内。駅からなら、住宅地を抜け、階段で山を登るのが駅からの最短ルート。
この最短ルートはかなり急坂の階段路だけれど、もっと歩きやすい別ルートもある様。
坂を上り切ると、右手に動物園。入り口傍には管理棟がある。
マーモセット舎
一番入り口側の獣舎にはコモンマーモセット。ずっと屋内にいて、ガラス越しに姿を見ることができた。
その隣では3頭のシセンレッサーパンダが暮らす。竹を美味しそうに食べていた。
もともと川崎市と中国・瀋陽市が友好都市で、その誼で展示が始まったそう。2010年に一度その系統は途絶えるも、現在は埼玉と福井出身のペア(アン・ファファ)と、その間に生まれた娘(ケイコ)が飼育されている。
後ろ姿。放飼場内にはやぐらがあり、その上を歩いていた。しましまの尻尾が可愛い。
屋内で眠る雄のファファ。冬のこの時期は繁殖期だが、すでにたくさんの仔がいる夢見ペアは繁殖制限となり、分けての展示だったようだ。今は繁殖期が終わり、3頭同時展示が復活している。
ヤマシマウマ舎
ハートマンヤマシマウマが暮らす。子供もたくさん生まれていて、JAZAから繁殖賞をもらっていたり、そもそも日本のハートマンヤマシマウマはほとんどが夢見系だったりするようだ。
おしりから腰にかけての模様が独特。夢見の子はシマウマにしては穏やかな性格?で人の近くにも寄ってくる。
マーコールは群れで飼育。放飼場はガッツリ岩山になっている。
園内は道も広いし、ベンチもたくさんあって散歩にいい。犬の散歩をしている人がいてちょっとびっくりしたが、どうも夢見だと普通のことらしい。常連さんらしき人もいたし、近隣の人に愛されている感じがあっていいな。
リクガメ舎
アルダブラゾウガメのごはんタイム。まったりと食べているけれど、大きいので迫力がある。ほかにもホウシャガメなど、小型のリクガメも展示。
水禽舎
フンボルトペンギンの放飼場。まだ少し寒い時期だからか、泳いでいるペンギンは2~3羽程度だった。大半のペンギンは巣穴の中にいたようだ。
聞きなれない鳴き声がしたので望遠レンズでのぞいてみると、雛ペンギンがいるのを確認できた。若鳥はいろいろな動物園のフンボルトペンギン舎で見てきたけれど、雛を見るのは初めてかも。地味なグレーの羽毛と、おなかの厚い脂肪が特徴的。
ペンギンの向かいはフラミンゴ舎。なぜかしれっとカルガモがいた。入り込んだのかな~と思ったけれど、どうも飼育個体のよう。ちょっと不思議な光景だ。
水禽舎のエリア内には、水禽以外にカメやトビもいる。小さい動物園なのでそのあたり臨機応変にいくようだ。
ニシトビ。アフリカに暮らすトビをニシトビと分類する場合があるようだ。保護された際、日本産の野生トビではなく海外産の篭脱け個体だと考えられ、ニシトビ表記で展示されている。
カミツキガメ。水底で休んでいました。保護個体がそのまま展示されているパターンかな。水辺のカメはほかにクサガメとミシシッピアカミミガメがいました。
レムール舎(キツネザル舎)はかなりの充実ぶりで、夢見の目玉の一つといえるかも。
冬のキツネザルといえばキツネザル団子。寝室の窓越しで見づらいですが、よくみるとブラウンさんとワオさんが一緒に団子になってます。この2種が同じエリアで暮らしているのも夢見の特徴かもしれない。ワオさんは地上性、ブラウンさんは樹上性で生活範囲が被らないので、喧嘩せずにうまくやれているらしい。
団子になっているあたり、かなり仲良くやれてるみたい。
寝室の屋根に上るワオキツネザル。特徴的な尻尾が分かりやすい姿勢。
ブラウンキツネザル。樹上性なので高いところにいることが多く、金網をよじ登って上の方を移動していることが多かった。でもこんな風に近くまできてくれることも。
クロキツネザル。寝室でキャベツを食べながらこちらを睨んできたが、このあとで近くまで寄ってきてくれた。
レムール舎にはほかにエリマキキツネザルも暮らしているが、パートナーを喪った直後だったらしく…。姿をみることはできなかった。
長くなりそうなので続きます。