上越市立水族博物館うみがたり(18/08/21)【その1・概観】
今年新潟県上越地方にオープンしたばかりの水族館、上越市水族博物館「うみがたり」の訪問記録です。
直江津駅からは徒歩20分くらい。近くまで行くバスはありますが、直通のシャトルバス等はなかったので結局歩いていきました。1階でチケットを購入し、エスカレータを乗り継いでで3階へ。
3階には、イルカスタジアム・ふれんどプール・うみがたり大水槽の3つの水槽の水面があります。
イルカスタジアム
「イルカスタジアム」はイルカパフォーマンスが行われる水槽です。3頭のイルカ達が暮らしています。
日本海が背景に広がるプールでのパフォーマンス、端的に言って最高です。プールにそのまま日本海がつながっているような感覚で楽しめます。
借景の効果は絶大!イルカたちの息の揃ったジャンプやかっこいいBGMなどが盛り上げてくれます。
平日でしたが、夏休み中だけあってパフォーマンスは大混雑でした。14時の回は1時間前くらいからすでにベンチが8割くらい埋まっていた気がします。
2階のイルカホールでは、スタジアムのプールを水中から眺めることもできます。寒さの厳しい冬場は、こちらでパフォーマンスが見られるそうな。
ふれんどプール
「ふれんどプール」はシロイルカやゴマフアザラシといった海棲哺乳類が暮らす水槽。シロイルカ、大人気です。
1日に2回のレクチャータイムがあり、飼育員さんがエサの魚をあげながらシロイルカの特徴や特技について解説してくれます。バブルリングもやっていました。水槽前のスペースが狭目なので、よく見たい方は早めに陣取っているのがオススメ。10分前時点でほぼ満員だった気がします。
こちらもイルカスタジアムのプールと同様に、2階から水中を観察することができます。窓の前へ泳いでくると、シロイルカのその大きさが良くわかります。
うみがたり大水槽
「うみがたり大水槽」の3階部分は「日本海テラス」と名付けられていて、水槽水面の向こうに日本海を眺めることができます。夏らしい快晴で、いい景色…。北側と西側に開けているので、夕暮れ時はさらにいい感じなのでしょうね。
ちなみにこの水槽、上越付近の海底地形データを1万分の1スケールでそのまま再現しているそうでびっくりしました…。上の写真は能登半島の付け根の富山高岡あたりから北東方向を眺めているのに相当するわけです。確かに言われてみれば、上の写真の岩は佐渡ヶ島だ…!
うみがたりの展示順路は、この大水槽の周りを巡りながら下へ降りていく形になっています。テラスから見たときは反射でよくわかりませんでしたが、実はあの下にものすごい沢山の魚が居たんです。イワシの群泳がかっこいい。
順路沿いの壁にはいくつもの中小水槽が埋め込まれ、テーマ(Scene)に沿った生物が展示されています。解説は各Scene毎に簡単なものがあり、生物種ごとでは和名・英名・学名・分類・標準体長と最小限でした。Scene毎の解説を見ている限り、解説を読んで知るよりも、展示から何かを感じ取ることを重視してるのかな、という気がします。
中小水槽の展示の一つ。積まれた塩ビ管の中に、アナゴがぎっしりと詰まっていて見た目のインパクトが凄い。この他にもイワガキ・サケ・ネコザメ・コモンフグ等、展示されているのは基本的に日本海に棲む生き物たちです。
建物の2階まで降りきると、そこは「うみがたり大水槽」の底。海底地形的には富山湾深海長谷に相当します。深海長谷を横断するようにトンネル状の「うみがたりチューブ」が設けられています。
チューブ前後はホールになっていて、プロジェクションマッピングを用いた演出があります。海岸に打ち寄せる波や降り積もる雪が、砂浜や岩をかたどったオブジェに投影されていました。流石アクパ擁する横浜八景島運営なだけあるな~と感心。(関係ないかな?)
大水槽エリアの先は、今度は日本海に限らずに多種多様な生物のエリアになっています。写真は頭足類を展示している「いか・たこベース」の水槽で、スルメイカがいました。泳いでるスルメイカ、もしかすると始めて見たような。
深海生物やクラゲなんかの展示もあります。
このエリアを抜けると、先述の「ふれんどプール」「イルカスタジアム」水槽の2階部分に出ます。
2階には、うみがたりを訪問する上で外せないであろう「マゼランペンギンミュージアム」もあります。
マゼランペンギンの生息するアルゼンチンの環境を再現しているそうで。そしてペンギンがとにかく多い!総飼育頭数118羽、文句なしの世界一。フンボルトが海響館ならマゼランはうみがたりですね(?)
そして近い!足元をペンギンが横断していきます。ペンギンマニヤにはたまらない。足跡が可愛い。
近い!すぐそこにペンギンが!!ちなみに、飼育員さんが見張りと解説を兼ねて常駐しています。あんまり体を近づけると突っつかれたり水を飛ばされるので注意。
エアコンの効いた屋内からも、ベンチに座って観察できます。もうここに住みたい。
エスカレーターで1階へ降りると、下から泳ぐマゼランペンギンを観察できます。見事に飛んでます。
腕輪による個体の見分け方の解説。うみがたりでは両翼の付け根にタグをつけるようです。118羽もいると、特定の個体を探すのにすごく苦労しそう…。
1階には他に、レストラン・お土産コーナー・タッチングプールや錦鯉のいるフィーディングプールがありました。写真はレストランで食べたアルゼンチンの郷土料理・エンパナーダ。マゼランペンギンつながりで、アルゼンチン料理が食べられます。タコミート入り揚げ餃子みたいな感じで、パリパリかつジューシーで美味しかったです。
以上で一通り終わりです。ペンギンなどもう少し詳しく書きたい部分はいろいろあるので、また折を見て追加で書こうと思います。
訪問日は平日でしたが、夏休み中だからか結構混雑していましたいました。場所によって順路が狭めなので、混んでいるとあまりゆっくり見られる感じではなくちょっと大変でしたが、15時を過ぎてからは比較的空いていた気がします。夕暮れの風景を見ていなかったり、パンフを見返してマンボウがいるのに今更気づいたりと心残りがけっこうあるので、是非また行きたいですね。