市立しものせき水族館(海響館)(18/07/01)【その3・海洋哺乳類ほか】
下関市・海響館の訪問記録、その3。この記事では、海洋哺乳類展示やショーについて紹介する。
前回:
本館2F(スナメリとアザラシ)
怒涛のフグゾーンを抜けた先、本館2階には世界の海の生物が展示されている。海洋哺乳類についても、スナメリやゴマフアザラシを見ることができる。
小型の鯨類、スナメリ。大きめの壁面水槽の中を、2頭一緒に悠々と泳ぎまわっていた。壁面の色や淡い光の関係か、青っぽく映って夢のような光景。
すこし笑っているようにも見える表情、小柄でなめらかな身体がかわいい。
比較的いろんなところで見る気がするゴマフアザラシは、ここ海響館にもいた。擬岩でレイアウトされた水槽の中を泳ぎ回ったり、写真の様に頭だけ出して浮かんだりしている。なんとも器用だ。
暗めの照明かつ泳ぎ回っているため、私のカメラではなかなかに写真が撮りづらい。同じルートを繰り返して通る子がいたので、流し撮りをしてみた。バッチリカメラ目線をいただいた。「なんだこのニンゲン」みたいな表情だ。
解説パネル。海響館出身の子や、保護個体の子もいるようだ。どうしてまた北海道からはるばる九州まで…。
海洋哺乳類以外にも、サンゴ礁の熱帯魚からアマゾンの古代魚から干潟のトビハゼまで、世界各地の海や川からいきものが集まっている。シーラカンスの標本もあった。
おもしろかったのがこの展示。ポリマーを敷き詰めた水槽で、チンアナゴの砂の中の様子を見せている。思いのほか細長く、そして案外くねくねしている。
ショーパフォーマンス「アクアシアター」
ショーは円形プールのスタジアムで1日n回開催される。座席からは、関門海峡そして九州門司港の街並みや山々を望むことができ、なかなか爽快。海峡を行き来する貨物船を眺めつつ、開始時間を待つ。
ショーが始まり、まずはトレーナーさんとともにバンドウイルカ5頭が登場。
あいさつ代わりに、海峡を背景に大ジャンプ!これはかっこいい。
アシカさんが登場。この「アクアシアター」ではイルカとアシカの共演を楽しめるようで、期待が高まる。
お互いに、さまざまな種目にチャレンジしていくことになったようだ。
ちゅっ
落ち込む二人。よくみると、トレーナーさんの腰に魚を入れたケースがぶら下がっている。種目のあとにあげる魚、こうやって携帯してたのか。
アシカパフォーマンスではおなじみ?ボールのバランス。
最後の大技、ハイジャンプが決まる!
イルカとアシカのパフォーマンスそれぞれでおなじみの種目から、コラボレーション種目まで、見どころたっぷりのショーだった。ストーリー仕立てでコミカルな動きも多く、楽しんでみることができる。そして、関門海峡を望むハイジャンプはなかなかにカッコイイ。
ショーが終わった後は、健康チェックや予約制の写真撮影が行われていた。お疲れ様。
こちらは1階、退場口付近。ここからは、先ほどのショープールを下側から眺めることができた。
イルカたちの鳴き声がスピーカーを通じて響き渡り、それに合わせて壁面に図形が投影されていく。
彼らの発する鳴き声を、クリック音やホイッスル音といった種類や音の大きさに合わせ、対応する図形を映し出して可視化する仕組みだ。
鳴き声はにぎやかだが、暗めの場所によく合う雰囲気で落ち着く。しばらくの間、イルカとその鳴き声を眺めていた。
館内には、吹き抜けをブチ抜くような配置でシロナガスクジラの骨格標本が展示されている。3階から2階へエスカレータで降りてくるときと、1階の退場口を出たあとで見ることができる。
エスカレータからは太くでダイナミックな背骨を観察できた。
こちらは1階から、頭部の骨格を間近で観察できた。デカすぎてもはや何が何だかという感じ。左下にバンドウイルカの骨格標本が置かれていて、大きさが比較できるようになっている。この場所は有料エリアの外なので、入館するほど時間が無い人もとりあえず見ておいてほしい。
帰りはサンデンバスに乗り、下関駅へ行ってJRへ乗り換えた。バスはICカードが使えないものの、わりと本数が多くて便利。
海響館は、フグやペンギンといった一点特化的な展示が光っていた。地元関門海峡や世界のいきものについてもしっかりとカバーしているし、ショーパフォーマンスも異種族同士のコラボレーションが面白い。いずれまた、ゆっくりとペンギン展示を満喫するために訪問できるといいと思う。