夢見ヶ崎動物園(19/03/16)【その1】
神奈川県川崎市の夢見ヶ崎動物園の訪問記録。
加瀬山という山の上にあり、まったり、こじんまりとしつつもレッサーパンダがいたりキツネザル舎が充実していたりと濃い園だった。
園内マップ。デフォルメされた絵がレトロで可愛い。
JR横須賀線・新川崎駅あるいはJR南武線の鹿嶋田駅から徒歩圏内。駅からなら、住宅地を抜け、階段で山を登るのが駅からの最短ルート。
この最短ルートはかなり急坂の階段路だけれど、もっと歩きやすい別ルートもある様。
坂を上り切ると、右手に動物園。入り口傍には管理棟がある。
マーモセット舎
一番入り口側の獣舎にはコモンマーモセット。ずっと屋内にいて、ガラス越しに姿を見ることができた。
その隣では3頭のシセンレッサーパンダが暮らす。竹を美味しそうに食べていた。
もともと川崎市と中国・瀋陽市が友好都市で、その誼で展示が始まったそう。2010年に一度その系統は途絶えるも、現在は埼玉と福井出身のペア(アン・ファファ)と、その間に生まれた娘(ケイコ)が飼育されている。
後ろ姿。放飼場内にはやぐらがあり、その上を歩いていた。しましまの尻尾が可愛い。
屋内で眠る雄のファファ。冬のこの時期は繁殖期だが、すでにたくさんの仔がいる夢見ペアは繁殖制限となり、分けての展示だったようだ。今は繁殖期が終わり、3頭同時展示が復活している。
ヤマシマウマ舎
ハートマンヤマシマウマが暮らす。子供もたくさん生まれていて、JAZAから繁殖賞をもらっていたり、そもそも日本のハートマンヤマシマウマはほとんどが夢見系だったりするようだ。
おしりから腰にかけての模様が独特。夢見の子はシマウマにしては穏やかな性格?で人の近くにも寄ってくる。
マーコールは群れで飼育。放飼場はガッツリ岩山になっている。
園内は道も広いし、ベンチもたくさんあって散歩にいい。犬の散歩をしている人がいてちょっとびっくりしたが、どうも夢見だと普通のことらしい。常連さんらしき人もいたし、近隣の人に愛されている感じがあっていいな。
リクガメ舎
アルダブラゾウガメのごはんタイム。まったりと食べているけれど、大きいので迫力がある。ほかにもホウシャガメなど、小型のリクガメも展示。
水禽舎
フンボルトペンギンの放飼場。まだ少し寒い時期だからか、泳いでいるペンギンは2~3羽程度だった。大半のペンギンは巣穴の中にいたようだ。
聞きなれない鳴き声がしたので望遠レンズでのぞいてみると、雛ペンギンがいるのを確認できた。若鳥はいろいろな動物園のフンボルトペンギン舎で見てきたけれど、雛を見るのは初めてかも。地味なグレーの羽毛と、おなかの厚い脂肪が特徴的。
ペンギンの向かいはフラミンゴ舎。なぜかしれっとカルガモがいた。入り込んだのかな~と思ったけれど、どうも飼育個体のよう。ちょっと不思議な光景だ。
水禽舎のエリア内には、水禽以外にカメやトビもいる。小さい動物園なのでそのあたり臨機応変にいくようだ。
ニシトビ。アフリカに暮らすトビをニシトビと分類する場合があるようだ。保護された際、日本産の野生トビではなく海外産の篭脱け個体だと考えられ、ニシトビ表記で展示されている。
カミツキガメ。水底で休んでいました。保護個体がそのまま展示されているパターンかな。水辺のカメはほかにクサガメとミシシッピアカミミガメがいました。
レムール舎(キツネザル舎)はかなりの充実ぶりで、夢見の目玉の一つといえるかも。
冬のキツネザルといえばキツネザル団子。寝室の窓越しで見づらいですが、よくみるとブラウンさんとワオさんが一緒に団子になってます。この2種が同じエリアで暮らしているのも夢見の特徴かもしれない。ワオさんは地上性、ブラウンさんは樹上性で生活範囲が被らないので、喧嘩せずにうまくやれているらしい。
団子になっているあたり、かなり仲良くやれてるみたい。
寝室の屋根に上るワオキツネザル。特徴的な尻尾が分かりやすい姿勢。
ブラウンキツネザル。樹上性なので高いところにいることが多く、金網をよじ登って上の方を移動していることが多かった。でもこんな風に近くまできてくれることも。
クロキツネザル。寝室でキャベツを食べながらこちらを睨んできたが、このあとで近くまで寄ってきてくれた。
レムール舎にはほかにエリマキキツネザルも暮らしているが、パートナーを喪った直後だったらしく…。姿をみることはできなかった。
長くなりそうなので続きます。