タイピン動物園(2018/01/26)【その1・エントランス、ドール他】
マレーシア北部、クダ州タイピン(太平)市のZoo Taiping/Night Safari(タイピン動物園)の訪問記録です。
スズ鉱山で発展し、華人の多く住む町タイピンの市街地の外れ、レイクガーデンの中に動物園がある。マレーシア鉄道公社のタイピン駅からも徒歩30分くらいとギリギリ歩ける距離だ。タイピン市街はGrab等のライドシェアのサービスエリア外、バス・タクシー利用もよくわからなかったので、今回は歩いていくことにした。駅周辺のルートと道路横断にさえ気を付ければ、歴史的建造物も多く歩いても楽しい街だった。
正門前にはチケットカウンターと、レストランやハンバーガーショップ、トイレ等があある。大屋根に雨の多いタイピンらしさを感じる。この日も朝は雨が降っていたのか、地面が濡れていてムシムシした空気が漂っていた。
チケットは大人RM17(=500円)と、日本の公営動物園と同水準。現地の物価的には、ホーカーセンターで2~3食分くらいだろうか。マレーシアの施設にありがちな外国人料金の設定がないのは良心的。「お兄ちゃんどっから来たの?日本!?こっちの人かと思ったよ!」と係員さんもフレンドリーな感じで、ついでにパンフレットをくれた。
入場ゲート(とトイレ)。ここでチケットをチェックしてもらって入場。マレー風の建築様式なのだろうけど、南国ゆえか赤瓦に沖縄っぽさを感じる。
ゲートをくぐって入場。動物園は昼営業・夜営業の2部に分かれていて、今回訪問したのは昼営業時。見ることができる動物もすこし違うようで、園内マップも昼夜の2種類が掲示されていた。写真は昼営業のマップで、現在地の入場口は左上。ここから赤ルート・緑ルートの順に、それぞれおおむね反時計回りで巡った。
入場すると園内循環バス(マレー語ガイド付き?)のターミナルがある。有料だけど、園内は結構広いうえに蒸し暑くて体力を奪われるので、最初にこれに乗ってざっくりと見て回るのはアリかも。このときは結局乗らなかった。
まずは赤ルートから
マレーモリフクロウ。パーツの雰囲気は日本のフクロウと似たものを感じるけれど、顔が赤っぽいのが目を惹く。胴体は横縞で、羽は英名(spotted wood owl)の由来になったように白い斑模様。これは木にまぎれた時にカモフラージュになる。
ちなみに放飼場がこんな感じで、熱帯雨林そのもの。粘って探すか運よくこちらに来てくれるかしないと、写真どころか見ることすらできない気がする。ドールにとっては多分めちゃくちゃ良い環境なのだろう。上記の写真も35mm換算450mmの望遠でなんとか撮れたけど、すぐに何処かへ行ってしまった。
近くの看板を見るに、ビントロングとの共生展示?になっていたようだ。共生展示というよりはマレー半島の雨林をそのまま持ってきたらこうなった、みたいな感じもするけれど。ちなみにビントロングはどこにいるか分かりませんでした。
多民族国家のマレーシアなので、看板の種名はマレー語(マレーシア語)・英語・ラテン語学名のほかに、ジャウィ文字表記マレー語(多分)・中国語・タミル語でも書かれている。解説文もマレー語と英語の2本立てで、写真を多用していて分かりやすい。個人的には中国語の漢字表記がけっこうありがたかった。
キムネコウヨウジャク。特殊な巣をつくるハタオリドリ科の鳥で、雫に筒をくっつけたような、ぶら下がった形の巣を編み上げる。写真はたぶんメスで、オスはちゃんと黄胸らしい。ハタオリドリ科はズーラシアでみたことあるけど、この種は日本の動物園にいないのかな?