岡崎市東公園動物園(19/04/28)【その2】
愛知県岡崎市の山際にある、岡崎市東公園動物園の訪問記録です。
再びトンネルをくぐり、本園側へ戻る。
小動物舎
プレーリードッグご一家。2018年2月に子供が4頭産まれ、現在6頭家族。さすがに1年以上たっているのでもう大人ですね。
チューチュートレイン。
カピバラは奥の方に。そういえば、竹島水族館のカピバラ夫婦は改装中こちらに預けられていて、子供も生まれていたはず。子供は残念ながら亡くなってしまったようだけれど、両親が竹島へ戻った後は岡崎に引き取られて暮らしていたみたい。
ごはんタイム。飼育員さんからもらった青草をもしゃもしゃ。
リスザルも食事中。金網越しにすばしこく飛び回るので、写真が上手く撮れないのはリスザル舎あるあるだと思う。
ミーアキャット。最近産まれた子にレイワって名付けたみたい。(でも平成産まれだよね…)
手描きの動物紹介と個体紹介。ミーアキャットに限らず、園内はこういう看板で情報量が増されていて、読んでいて楽しい。
インコ舎
ルリコンゴウインコ。いろいろな動物園で見かける気がするけど、色鮮やかなので好き。人間が気になるのか、こちらに寄っていた。
ブラジル原産のアオボウシインコ。
オーストラリア原産のキバタン。インコ舎だとこの子だけオウム。写真だと全く見えないけど、かなり派手な冠羽があるみたい。来園者に盛んに呼びかけられていたし、喋ることができるのかもしれない。
放鳥舎
緑のネットに覆われた放鳥舎。フラミンゴはヨーロッパフラミンゴとチリーフラミンゴの2種がいるようで、こちらは体色が薄いしヨーロッパフラミンゴかなあ?あんまり自信がない。寝てます。
裏に観覧通路があり、ガラス越しに見ることもできる。こっちは多分チリーフラミンゴ。完全にリラックスしている。
頭部の黒い2本の筋が目立つインドガン。全長70cmくらいとあって、結構大きい。
コールダックとカルガモ。寝てる写真しか撮ってなかった。
猿山
動物園の最奥部にあるニホンザル舎(猿山)。ちょっと日が出てきて、暖かそうに毛づくろい中だった。
ニンジンが落ちていたりと、食事時間の直後だったようだ。なぜか床を石でゴリゴリ削っている子が2頭もいた。何が目的なんだろう?
Animo
動物園に岡崎市の動物総合センター。犬や猫等動物行政の拠点で、新しい家族に引き渡された保護犬・保護猫の写真なんかが張ってあった。動物園はペット入園不可だけど、こっちで一時的に待機させたりできるようだ。
近隣の川に棲む魚の展示があったりと生体の展示もある。ほかにも、引き取り家族募集中の保護猫エリア(猫はいなかったけど)があり、その奥には遺棄個体なのか保護個体なのか、ホウシャガメがいた。
小さめの園だったけどなかなか楽しめました。小動物舎の並びが、いろいろ動き回る様子を次々に眺められて個人的なお気に入り。岡崎には天下一品があるので(豊橋には無い…)それを食べて帰った。少々訪問時間が遅く見逃したものもあるので、また行きたい。
おまけ
広報誌が配られていたのでもらってきた。東公園動物園ニュースとAnimo通信が表裏で同居していて、動物園ニュースの方はミーアキャットの食事とかプレーリードッグの成長とかを特集。
園内に動物園仕様の自販機があった。ふじ子だけ実写だ!
顔出しもあった。園内ほとんどの動物を網羅していて、賑やか。
岡崎市東公園動物園(19/04/28)【その1】
愛知県岡崎市の山際にある、岡崎市東公園動物園の訪問記録です。車で向かったが、GW中ということもあり、動物園に一番近い駐車場には止められなかった。より山側の駐車場にとめて、ほどほどに歩いて向かう。
園内マップ。東名高速を挟んで本園・ふれあい園的に2ゾーンに分かれている。
アジアゾウ(亜種セイロンゾウ)のふじ子さん。東公園動物園は、無料で入場可能な園で唯一アジアゾウを飼育している園らしい。メスのアジアゾウとしては体も大きい方で、体長3.6m、体高2.7m、体重4t。
ちょうど先月51歳の誕生日を迎えたばかりで、ケーキをもらったりしていたようだ。スリランカ出身で、1982年に広島の赤坂遊園(現在廃園)から来園、以後岡崎市民。
飼育舎・放飼場が大きく綺麗だなと思ったら、2年前にリニューアルしたばかりのようだ。レールを介してモナカなどの餌をあげられる装置があったり、水浴び場があったり、のぞき窓があったりと充実。
園内には藤棚があったりするのも「ふじ子」故だろうか?ちょうど見ごろで綺麗だった。
穏やかそうな印象を受けたけれど、飼育員さんによると悪戯好きでツンデレ一途らしい。まだまだ元気そう。
ウマ舎
ミニチュアホースとポニーがいる。土日祝日はふれあいや園内散歩も開催。写真はミニチュアホース。
山の斜面を利用したホンシュウジカ舎。食事が終わり、皆さん連れだって上の方へ。
上側にも通路があり、そちらからも観覧できる。
その片隅にはインドクジャクのゲージ、雄のかまぼこさん。飾り羽が美しい。
「開花予想メーター 」なるものがあった。ちょうど満開期だけど、タイミングはあわずアピールは見られなかった。
雌のちくわさん、お淑やか。雄のかまぼこ側とは簡単に仕切られていたような気がする。
ラクダ(ラマ)舎
古い案内図にはラクダ舎と書かれていたけれど、実際にはラマ(リャマ)がいた。まあ、ラクダ科なのでいいのかな、昔は多分ラクダがいたのだろう。鉄分が欲しいのか、寝室の錠をペロペロなめていた。
ふれあい動物園
東名高速の下をトンネルで潜り、ふれあい広場へ。動物舎も和風で、ちょっと山際の集落風味。
ヤギとヒツジ。初見で、左からヤギ・ヤギ・ヒツジかな~と思っていたけど、どうもヤギ・毛が刈られたヒツジ・ふさふさのヒツジのようだ。
疑惑のヒツジ。よく見ればまあ違うのだけれど、ぱっと見結構似てる…。
アルゼンチン固有種のマーラ。数頭まとまって外に出ていた。テンジクネズミ科なので、どことなくカピバラっぽさやモルモットっぽさを感じる。
かなり大きくもふもふなウサギ。フレミッシュジャイアントと云って、カイウサギの最大品種で体重6kg。
ケヅメリクガメ。2頭いるみたいだけど、どっちだろう。雌のアオイちゃんは来園十年目にして、ようやく昨年末産卵したようで、動物園広報に取り上げられてました。
お隣には小さいリクガメも。ヨツユビリクガメかな? 屋外で、仕切りも必要最低限なので観察しやすかった。
次回へ続く。
江戸川区自然動物公園(19/04/25)【その3】
東京都江戸川区北葛西の行船公園内にある、江戸川区自然動物公園の訪問記録。その3は正門付近と水辺のいきものを中心に。
こちら正門。隣の管理棟では、公式ガイドブックやクリアファイルなどのグッズを購入できる。
アシカの仲間、オタリア。そこそこ大きな淡水プールがある。
女の子同士で2頭いて、きらり、ちゅらという名前。人間にかなり関心をもってくれて、こちら側にやってきて鳴いたりする姿も見られる。
どうも飼育員さんが気になるみたいで、2頭そろって追いかけて泳いでいた。でも、今日の分のご飯はもう終了だったようだ。細長いプールゆえか、波が立つのでちょっと迫力がある。
日本全国いろんなところにいるフンボルトペンギン。6羽以上はいたかな?自然動物園でも繁殖に成功しているようで、若鳥の姿が見られた。
最寄りの郵便局(江戸川北葛西三)の風景印にもペンギンが描かれている。ほかの図案はヒトに抱かれるウサギ、ワラビー、サル(リスザル?)だろうか。
ふれあいコーナー
正門を入ってすぐ、広場の真ん中にあるふれあいエリア。午前と午後に時間を区切って解放される。平日なので人も少なく、まったりな雰囲気。
中央にはテンジクネズミコーナー。
新入りらしい仔ヤギ。端でまどろんでいた。
反芻中のヒツジ。特に嫌がりもせず触らせてくれる。もさもさ。
ニワトリもいっぱい。ふれあいエリアの壁際はベンチになっているので、ここに座ってしばし休憩。いい時間。
オウム・インコ
鮮やかなオトメズグロインコ。南門付近のほかの鳥類とは離れて、正門はいってすぐ右側にいる。
その隣には、シロビタイジオウム。かなり上の方にいた。
爬虫類
水生のカメは、クサガメ、ニホンイシガメ、カミツキガメがいる。写真は甲羅干し中なクサガメさん。
陸ガメのホウシャガメも。甲羅の模様が綺麗。
爬虫類はほかにもグリーンイグアナ、アオダイショウがいた。
淡水生展示
淡水魚を中心とした水槽群もある。金魚の展示も。
金魚養殖というと、弥冨や大和郡山というイメージが強いけれど、江戸川区もかつて多くの養魚場あった金魚の街。いまでも2軒の養魚場が残っている。
思い付きでふらっと寄った動物園だけれど、丁度食事タイムだったりしていろいろと見ることができた。オオアリクイがいたりレッサーパンダがいたりオタリアがいたりとちょっとびっくり。
規模感、濃さ、そしてまったり感がこの手の小動物園のいいところだよなと感じる。近くに住みたい。
江戸川区自然動物公園(19/04/25)【その2】
東京都江戸川区北葛西の行船公園内にある、江戸川区自然動物公園の訪問記録です。その2はサル系と鳥系を中心に。
クモザル
ジェフロイクモザルとブラウンケナガクモザルの2種がいる。
中米に生息するジェフロイクモザル。
江戸川のジェフロイクモザルは高齢個体が多いらしく、まったりとした雰囲気で毛づくろいや日向ぼっこをしていた。
ブラウンケナガクモザル。おでこの白く三角形な毛が、ジェフロイクモザルとの分かりやすい違い。右の子は仔ザルを抱えています。
尾を使って樹上での安定性を強化。国内のケナガクモザルは、ここと大宮公園小動物園の2園のみと貴重な存在。
放飼場。岩場と立木、ロープで構成。バックの壁画は熱帯雨林のイメージだろうか。
リスザル
リスザルは南口を入って最初に目につく動物。野菜をかじりつつ、獣舎内をぴょんぴょんと飛び回る。
ワタボウシパンシェ(ワタボウシタマリン)
ワタボウシパンシェ舎は水生展示とクサガメの間。和名の由来となっている、頭の白い毛が洒落ている。窓の反射だったり、そもそもこっちを向いてくれなかったりとなかなかに撮影難易度が高い。
鳥類
コウノトリも食事中。なぜかやたらと翼をバサバサさせたり、プールの底に沈んだ魚を啄んだり。
ショウジョウトキがコウノトリと同じ舎の中にいた。オキアミをもらって、真っ赤な羽を維持しているようだ。
ニューギニアに生息するオウギバト。冠羽と赤い虹彩が特徴的。訪問時は1羽のみなのだと思ったけれど、どうやらペア飼育で、雛も誕生している。
嘴と頭部が特徴的なサイチョウ。マレー半島からインドネシア西部にかけて生息。舎内をぴょんぴょんと盛んに移動していた。
巣の標本の展示。なぜかハシブトガラスの巣の写真しか撮っていなかったけれど、ほかにも園内の飼育鳥類の巣や、羽の比較展示なんかもあった。
猛禽舎
ワシミミズク。フクロウ系はほかにモリフクロウ、シロフクロウ(展示中止中)がいた。基本的に眠そう。
奥の方をよく見ると、ノスリ。
ハヤブサは食事中。脚で肉を押さえ、啄む姿を見ることができた。
つづく。
江戸川区自然動物公園(19/04/25)【その1】
東京都江戸川区北葛西の行船公園内にある、江戸川区自然動物公園の訪問記録です。
南門から入園。無料なので自由に出入り可能。西葛西駅から徒歩で訪問する場合、こちらが近い。
地域の無料小動物園という感じで、面積自体はさほど広くはない。でも展示動物はけっこう濃ゆい。
2頭のシセンレッサーパンダ(ユウユウ♀&ブナ♂)が暮らす。
虫の居所が悪かったのか?追いかけっこ。追いかけられた側(ユウユウ?)は気の上へ逃げて休憩。
もう1頭(ブナ)は放飼場をうろうろと歩き回っていた。笹が気になる?
放飼場のアスレチックの上でまったりモード。ブナは2000年生まれ、ユウユウは2002年生まれと、飼育下平均寿命が15年程度らしいレッサーパンダとしては、もうかなり高齢。でもまだまだ元気そうだった。
前情報無く訪問したらオオアリクイがいてビックリ。あまり見ないよな、と思ったら、そもそも飼育しているのが全国で4園だけだった(2019年現在)。江戸川区のほかは静岡・日本平、愛知・東山、沖縄こどもの国。
雌雄ペア飼育で、放飼場の柵越しに一緒に歩いたり、仲は良好そう。尻尾がフサフサ!
アイチ、アニモという名前らしい。雄のアニモが沖縄出身、雌のアイチは東山出身。アイチの名前の由来が愛知県なのかどうかが気になる…。別に掲示されていた家系図を見るに、日本平のオオアリクイペアは江戸川ペアのきょうだいにあたるみたい。
タイミングよくごはん中。ペースト状の試料を、黒く長い舌でちろちろと絡めとって食べていた。
プレーリードッグもごはん中。放飼場奥の方に固まって葉野菜をもぐもぐ。
どこかで見たようなアングルより。放飼場は黒土が敷かれ、岩がゴロゴロ。プレーリードッグが掘ったと思しき穴だらけ。
ごあいさつ?
ニホンリス
こちらもちょうど食事中で、外に出ている子がいた。昼過ぎの時間帯は基本的に巣箱の中にいるようで、帰り際に確認した時は姿を見られず。
ベネットアカクビワラビー
姉妹都市の豪州ゴスフォード市から寄贈。だいたいの子は寝そべっていた。
落ち葉を食んでいた子も。自然動物園を運営するえどがわ環境財団のマスコットキャラがワラビーだったり、近くの郵便局の風景印にもワラビーが描かれていたりと、自然動物園のシンボル動物なのかも。
家系図があった。わりと最近に生まれている子がいた。
次回へ続く。
マリンワールド海の中道(19/03/24)【その2・海洋哺乳類他】
福岡県福岡市東区のマリンワールド海の中道(海の中道海洋生態科学館)の訪問記録。
アラスカラッコ水槽
今や全国的に貴重になりつつあるラッコ展示。今や6施設8頭のみで、ペア飼育はここ海の中道と須磨のみ。
マナさん(6歳メス)とリロさん(11歳オス)、仲はめちゃくちゃ良く見える。期待してもいいのかな?
ぷかぷか浮かぶ。フィーディングタイム前のこの時は活発に動いていたが、閉館間際はぐっすり睡眠中。
フィーディングタイムが始まった。ハイタッチとかバンザイとかいろいろパフォーマンスもやってくれる。
こちら側まで泳いできて、水槽窓にタッチ。
再び2匹で遊び始めた。抱き合うようにしてぐるぐると回る。
売店ではらっこまんを販売中だった。普通においしい肉まん。
アシカ&イルカパフォーマンス
博多湾を望むパフォーマンスプール。メインプールと、両側奥に可動柵で仕切られたサブプールという構成。スタジアムのベンチ席には電熱マットが敷かれていて、お尻が冷たくない。
前座?のJAFのチャイルドシート使い方講座を経て、パフォーマンスはカリフォルニアアシカ→イルカの順で行われた。春休み中の日曜だけあって家族連れで大混雑だ。
最初のカリフォルニアアシカはメインプール前の水槽を通ってやってくる。2頭で輪投げをしたり音楽に合わせてポーズをとったりなどと盛り上げ、最後にはボールでバランスを撮って撮影タイム。
続いてイルカパフォーマンス。途中容赦なく水をかけに来るので、前方席に座る場合はご注意を。
下関・海響館や上越・うみがたりもそうだけれど、本物の海をバックにしたジャンプはなかなか映えます。
イルカは4種いて、時間によって登場個体が違うようだ。午前の回ではハナゴンドウが登場し、手間ステージへ乗り上げ。和名で花や松葉にたとえられる模様(ひっかき傷)がよくわかる。
最後はみんな揃って同時ジャンプ。この回はバンドウイルカ×3とハナゴンドウ×2が出てたみたい。
午後の回は、左からバンドウイルカ×2、カマイルカ×2、コビレゴンドウが登場。
コビレゴンドウは海ノ中道で唯一クジラに分類される種。ジャンプも高くは飛べませんが、水飛沫が大きく迫力があります。
メインプール1階
1階からはメインプールを水中から眺められる。すぐ近くに泳いできてくれるので、パフォーマンス中以外はこちらからの方が見やすいかも?
レストランからも見えるようになっている。昼時はかなり混雑しているようだけれど、時間を外せばイルカを見ながらゆっくりできそう。そしてコビレゴンドウは存在感がある。
ちなみにサメバーガーを食べました。美味しかった。
スナメリ水槽
1階、順路の最後の方にはスナメリがいる。「福岡の身近なイルカ」という展示。おそらく一番身近な割に、スナメリを展示している水族館は思いの他少ないみたい。
フィーディングタイムが始まった。ここのスナメリの名前は、1頭を除いて個体ゆかりの地名由来のよう。ヒナタが奈多(海ノ中道の付け根)、アリスが有明、ゴテンが五島列島、ハクが博多湾だったかな?ミクは数字(日付)由来。
魚もぐもぐ。
バブルリングもやってくれた。
外展示は「かいじゅうアイランド」という名前で、ペンギンやヒレアシ類にかなり接近できる。
ケープペンギン放飼場
芝生敷きになっているケープペンギンの放飼場。晴れていて暖かく、昼寝中だろうか?
傾斜がついていて、その周りを屋根付き通路がぐるっと囲んでいる。プールで泳いでいる子はいなかったような。
水巻き用の蛇口が気になる若鳥。
ほとんどのペンギンは、日陰で寝ているか、羽繕いをしているかだった。
イルカプール
かいじゅうアイランドにも円形のイルカプールがあり、カマイルカとバンドウイルカがいた。
ヒレアシ類プール
魚をねだるカリフォルニアアシカ。冷蔵コインロッカーがあり、そこで生魚を買って食べさせることができる。
ゴマフアザラシ水槽は円筒水槽があったり、複雑な構造で広め。ずっとくっついて行動しているペアがいた。
仲は良さげだけど、魚を渡されると争奪戦に?
この後もラッコ等をほどほどに見て、太陽も傾いてきたので16時半ごろに退館。香椎線で福岡市内の宿へ向かった。
魚類展示は九州を中心としたご当地性が強く、また大水槽のシロワニは迫力もあり楽しめた。ラッコやスナメリなど展示館数が少ない海獣もいるし、パフォーマンスに出演するイルカも種類が多い。いろいろと見どころが多くて良い水族館だった。
マリンワールド海の中道(19/03/24)【その1・魚類展示】
福岡県福岡市東区のマリンワールド海の中道(海の中道海洋生態科学館)の訪問記録。
今回は魚類展示を紹介する。九州の近海や河川を中心とした展示だった。
九州の近海
順路いちばん最初の玄界灘水槽。定期的に荒波が発生し、ドーンと水が落ちてくる。海底から水面を見上げるような雰囲気が幻想的。
群泳。アジかなあと思ったけど、いろいろ調べてみるとマサバな気がしてくる。
玄海灘水槽のあとも九州系の展示が続く。宮崎海岸や錦江湾(鹿児島湾)等々。
チャガラ。日本近海の固有種で、近縁種にキヌバリがいる。これを書くとき、いろいろと調べていたら宮内庁のページがでてきてビックリ。天皇陛下が研究されてたんですね、ファーストオーサーになってるし…。
ハゼ科魚類キヌバリとチャガラの核DNAとミトコンドリアDNAを用いた種分化の解析 - 宮内庁
有明海モチーフな干潟水槽。ムツゴロウが目玉の展示だったが、ご本人は泥の中に潜っていたのか見ることはかなわず。トビハゼとシオマネキが活動中だった。
ヒラメ、体と砂との境目が分からないニンジャっぷり。
イカの展示(アオリイカ!)、透き通っていて綺麗。九州でイカといえば佐賀呼子のイカ。翌日、新鮮なイカを刺身と天麩羅で食べる機会があり、こんなにも美味しいものなのだなあとしみじみ驚いた。
ギラリと光るタチウオ。実際はもっと真っ暗な水槽だった。
漁礁を紹介する水槽で、錆具合が素敵。
ウミガメ水槽。横に長く、子供の目線あたりを悠々と泳いでいく感じの造り。
阿蘇水の森
熊本県の阿蘇山周辺、湧水が湧く森林をモチーフとしたエリア。清流に棲む魚や両生類が展示されている。
九州の外洋
九州南部の温暖な海を再現。水深7mのパノラマ大水槽になっていて、2階から1階にかけて吹き抜けになっている。順路も水槽の前を徐々にスロープで下っていく感じ。
マイワシの大群と自己主張の激しいエイ。2階の水槽脇にて。イワシ群泳水槽でおなじみなイワシトルネードもやっていた。
下から見上げて。大水槽の注目ポイントはシロワニ(サメの古名のワニ)だろうか、マリンワールド海ノ中道が日本で初めて展示した魚種だ。3メートルクラスのサメが複数いるので、とても迫力がある。
風貌こそ人を喰いそうなシロワニだけれど、実際はかなり温和なほう。普通にダイバーさんも近くで質問タイムをしていたし。それにしても、シロワニの方が遠くて遠近法が効いているはずなのに、やっぱりデカい。
コバンザメによるコバンザメ行為。シロワニさんでかいから吸い付きがいがありましょう。知らなかったんですが、コバンザメってスズキ目なんですね。ワニ(サメ)にくっつくサメ(スズキ)と、名前だけみるとややこしさしかない。
九州のクラゲ
いやしのクラゲ展示、これはミズクラゲかな。落ち着き・癒し系の演出なエリアになっていて、まったりするに良い。写真はけっこう撮りづらいけど、幻想的。
ライブコーラル展示、なんというか臨場感がある。隣の水槽はサンゴ養殖の展示になっていて、サンゴ礁再生の手助けもしているそうだ。
チンアナゴ&ニシキアナゴはエリアの入り口すぐ、円筒水槽の中でゆらゆら。さすがの人気で、周りの人がなかなか途切れない。
日本では西南諸島などに棲むゼブラウツボ。しましましまうま柄が特徴的だけど、すごい太いエラブウミヘビっぽくてちょっと怖い。
奄美オアシス水槽。青・黄色系の色味でまとめられ、透明感のある美しい展示。左の方に見えるのはナポレオンフィッシュさん。
こちらもオアシス水槽の、白い斑模様が魅力的なタマカイ(スズキ目ハタ科)。けだるげな表情。。
九州の深海
1階、大水槽の裏手を抜ける通路が深海生物の展示になっている。少しサイズは小さめだけれど、深海展示でおなじみタカアシガニさんがいた。
こちらは深海エビ。たぶんアカザエビ(すごく美味しいらしい)。黒くて大きい楕円形の目が素敵。
謎の水槽。洞窟の中でエイやシロワニが目の前で休んでいて、迫力はあるけど不気味。作り物かと思ったけれどちゃんと生きている。
説明も特にないので本当に謎だったが、どうやら表の大水槽とつながっていて、魚たちも行き来ができるようになっているみたい。休憩場所になっているのかな。
標本展示
エントランスの端は標本展示になっていて、クジラの骨格等が飾られている。このメガマウスザメは福岡市内に打ち上げられたもの。
次回は海洋哺乳類やペンギンを中心に書きます。