伊勢シーパラダイス(18/09/16)【その1・カワウソ】
9月16日日曜日、三重県伊勢市の伊勢シーパラダイスを訪問しました。
鰭脚類にイルカにペンギンに、様々な魚やサメに、見どころはたくさんありましたが、まずはカワウソについて書いちゃいます。伊勢シーパラでは、ツメナシカワウソ4頭、コツメカワウソ2頭に会うことができました。
ツメナシカワウソ(温室内)
ジャングル風?の温室内に設えられている建物には、2頭の双子兄弟きらり・ひらりが暮らしています。
2017年4月に生まれた若いツメナシカワウソで、二人とも仲良し。おなじみのコツメカワウソと同じ科(ツメナシカワウソ科)なので、コツメが大きくなったような見た目です。動き方もコツメが大きくなったような…動きに関してはカワウソ全般で共通なんでしょうけど。
飼育員さんにべったり。二人とも生後まもない頃のトラブルから人工保育で育っているので、お母さんとして懐いているんでしょう。
水中で遊ぶ兄弟。水のきれいな水槽が置かれていて、二人でぐるぐる回りながら遊んでいました。
水槽の壁面が透明なので、泳ぐ様子やじゃれる様子がよく見えていいです。何らかの部品を外し、おもちゃにして遊び始めるのもバッチリ見てしまったんですが、水槽のシステムは大丈夫なんでしょうか…。
スノコの上でお昼寝タイム。しかし一方は昼寝に飽きたのか、バネで遊び始めて安眠妨害!
公式ブログによると、きらりくんは寝てるときに犬歯がチラ見えするそう。なので、気持ちよさそうに寝ている右の子がきらりくんかな?
ひらりときらりの見分け方 | 飼育係の落書帳(伊勢シーパラダイス)
バネだいすき~~。となるとこっちはひらりくんか。間違ってたらゴメンね…。
ツメナシカワウソ(屋外)
ところ変わって、海獣水槽やイルカプールのある屋外エリア。温室エリアとをつなぐ通路の、両脇の水槽にもツメナシカワウソがいます。
こちらは上の写真では右側にいる、ゆるりくん。2015年生まれの3歳の男の子で、きらり・ひらりの兄にあたります。
半目がかわいい。だらけてる写真ばかりですが、もちろんプールで泳いだりおもちゃで遊んだりもしてました。
こちらはズリちゃん、推定10歳の女の子です。上の写真では左側の展示室にいます。泳ぐのが好きなようで、中のプールで気持ちよさそうに泳いでます。
彼女は亡きブブゼラくんとの間に、きらり・ひらり・ゆるり、そして仙台うみの杜へ嫁いだくるりの4子を授かったベテランのお母さんです。
おなじみコツメカワウソもいます。温室ゾーンの壁面水槽で暮らしている、結♀・婿殿♂のカップル。
水の中を激しく泳ぎ回っているか、デッキの上で休んだり麻袋で遊んだりしているかって感じでした。写真にはちょっと撮りづらいんですが、水中をスイスイ泳いでいく様子が観察しやすくてたのしいです。
まどろみかわうそ。通路を挟んで反対側にはツメナシカワウソがいるので、見比べてみるとやっぱりツメナシは大きいなあ、コツメはちっちゃいなあとなります。そしてどちらもかわいい!
ツメナシカワウソ・フィーディングタイム
ツメナシカワウソではフィーディングタイムの時間が公表されていて、ごはんを食べる様子を観察できます。そしてこのときツメナシカワウソとの握手体験ができるのです。きらり・ひらりと、ゆるり・ズリ、それぞれ時間が決まっています。連休の中日で混んでいましたが、それでも始まるタイミングで並べば普通に握手ができました。
ごはんをもらったら塩ビパイプの中に手を入れるように教えられているみたいで、さわるとぷにぷにしっとりしていました。そしてホントに爪がありません。幸せ…。
というわけで、伊勢シーパラダイスのカワウソたちについてでした。最初ツメナシカワウソを見た時はでかいな!?って思ったんですが、退場するころにはもうメロメロでした。きらり・ひらり兄弟は第2回カワウソゥ選挙にエントリーしていて中間発表1位だったそうで、前回1位の父ブブゼラくんの後をついで頑張ってほしいところです。
琵琶湖博物館(18/09/01)
滋賀県草津市、琵琶湖畔の烏丸半島に立つ琵琶湖博物館の訪問記録です。水族展示室を中心に紹介します。
入館するとまず面前に琵琶湖が広がります。この日はあいにくの雨でしたが… エスカレータで2階へ上がると3つの展示室をめぐる順路になっています。水族展示室へは写真の左手あたりにある連絡通路を使うか、第三展示室から階段を降りていくことになります。
展示室の最初の方は、琵琶湖に棲む魚類の展示がメインです。ヨシ原を再現した大きな屋外水槽や、トンネル水槽がありました。
写真はトンネル水槽で、琵琶湖沖合の魚類の展示が中心。ビワマスやウナギ、イワトコナマズ等がいます。
黄色いアルビノのイワトコナマズがおよいでいました。イワトコナマズは琵琶湖・余呉湖水系の固有種です。黄色いナマズは、琵琶湖の竹生島弁財天のお使いとされ、丁重に扱われてきたそうです。
少し順路を飛ばして、普通のイワトコナマズ。ヒゲがかわいい。
トンネル水槽を抜けた先には、円筒状のビワコオオナマズ水槽がありました。琵琶湖において食物連鎖の頂点に立つ、日本最大のナマズです。岩を積んだトンネルの中でじっとしていました。薄暗く、写真を撮るのは難しいですが、肉眼でもはっきりわかる存在感があります。
ビワコオオナマズの御尊顔。上で掲載したイワトコナマズの写真と比べて、やたらと大きい雰囲気は伝わってきますでしょうか。成熟すると全長90~120cm程になり、ブラックバスやらブルーギルまで捕食してしまうそうで。
こちらはコアユ水槽。海水水槽におけるイワシの群泳のように、かなりの数が泳ぎ回っています。通常のアユは秋に生まれて春まで海で過ごしますが、琵琶湖のアユは海へ下らず琵琶湖内で成長するそうです。摂れるエサの量が少ない為、10cm程度と通常のアユの1/3程度のサイズで成体になります。小さいので甘露煮で食されたりするらしい。
ホンモロコ。こちらも琵琶湖の固有種で、見た目は普通の小魚ですがかなりの高級魚らしい。解説パネルの見出しが「とてもおいしい ホンモロコ (A Tasty Gudgeon, HONMOROKO)」でした。琵琶湖の水位調節で卵がやられてしまい、一時期急激に漁獲量が落ち込んでいたらしい。
ところで、
記事を書くにあたってGoogleで「ホンモロコ」で検索した際、関連する魚類の写真も表示されたのですが、ホンモロコだけ焼かれた後の姿でした…。おいしいんだろうな。
こちらはニゴロブナ。滋賀県の名物料理、「鮒ずし」の原料になる魚です。私は食べたことないんですが…。なんというか、さっきから食に直結してる魚種ばかりですね。
近くに、鮒ずしの食品サンプルがありました。鮒ずしの匂いを嗅げる装置もありました。嗅いでみたのですが、うーんなんとも言えない匂い…。ミュージアムショップでもお土産として売ってるみたいです。推しが強い。
こちらは外来魚コーナー。国外産だからか?カラフル。国外産の外来魚のみならず、国内外来魚問題についての展示もありました。
順路を進むと、川の下流・中流・上流部それぞれに棲む生物の展示がありました。写真はアマゴ・イワナが暮らす水槽で、滝があったりと上流の渓谷なイメージ。
琵琶湖に暮らす水鳥の水槽もあります。カルガモ・カイツブリ・ユリカモメの3羽3種類がいます。
写真はカイツブリさん。13時~フィーディングタイムだったので、それに合わせて行ってみました。
フィーディングタイムでは、カイツブリの為に生餌の小魚が海中に撒かれます。それを捕まえようと、必死で水中をおよぐ様子がなかなか凄かったです。とにかく速い。
こちらはユリカモメ。日本に渡ってくる冬場は頭が白い冬羽ですが、日本にいないこの時期は頭の周りが黒くなる夏羽に。普段お目にかかれない姿を見てしまった感じで、なんだかドキドキします(?)
淡水魚の繁殖施設(保護増殖センター)をのぞける場所がありました。ニッポンバラタナゴ、ゼニタナゴ、スイゲンゼニタナゴ、シロヒレタビラ、ヒナモロコ、イタセンパラといった魚種の名前が見えます。繁殖賞もかなり受賞していて、通路挟んで反対側には22個の表彰楯が飾られていました。
順路をさらに進むと、世界の淡水湖に関する展示になっています。ロシアのバイカル湖やアフリカのタンガニーカ湖等、琵琶湖と同様に固有種が生まれてくるほどの長い歴史をもつ「古代湖」に焦点を当てた展示です。
琵琶湖博物館のアイドル?バイカルアザラシさん。バイカル湖固有種で、淡水のみを生活圏とする世界唯一のアザラシです。琵琶湖博物館ではオスメスペアの2頭が暮らしています。だいたい水中で泳いでいましたが、13時30分~のフィーディングタイムでは陸上に上ったり飼育員さんの指示を聞いたりと、様々な行動を見ることができます。
他のアザラシとくらべ、眼球が非常に大きいのが特徴的。世界最大の水深(1640m程)を誇り、透明度の高いバイカル湖において、獲物を目視で見つけてとらえるためにこうなったそうです。
寒冷地に棲むアザラシらしく、体もかなり丸々としています。
水槽の横に、バイカル湖のライブカメラ映像が写されているモニタがありました。岩の上で休んでいる現地のバイカルアザラシを見ることができます。
アザラシだけではなく、淡水魚もいます。こちらはバイカル湖の固有種・ボリシャーヤシロコロブカ。ロシア語な響き。ところで、バイカル湖固有種のヨコエビをみた記憶も写真もないんですが、見落としてきた…?
こちらはアフリカ・マラウィ湖固有種のラビドクロミス・カエルレウス。鮮やかな黄色をしたシクリッド、で熱帯魚としてアクアリストに人気らしい。調べたのですが、シクリッド科で有名な魚というとティラピアやエンゼルフィッシュがいるらしく、あのへんの仲間なんだな、と。
こちらは古代魚水槽。チョウザメやガーがいます。ゴツくてデカいので迫力がある。
順路進んで、最後の展示はマイクロアクアリウム。ミズクラゲやプラナリアのような小型生物や、さらに微小な生物を観察できる展示です。マイクロバーという、その日の琵琶湖で採取した水の中の微生物を観察できるコーナーもあります。
接写したミズクラゲ。淡水に発生するクラゲで、ちっちゃい。
水族展示室は一通りこんな感じです。琵琶湖・淡水古代湖というテーマで、とても濃い展示がされていて見ごたえがありました。
ほかにも、琵琶湖の環境を扱った第三展示室に、生体や剥製コレクションの展示があります。
生体展示はカメやハッタミミズ、ナゴヤダルマガエル、カヤネズミがいました。
ちなみに、ほかの展示室は第一展示室が琵琶湖の地学を、第二展示室が琵琶湖の文化を扱ったものになっています。このブログでは紹介しませんが、こちらも十分に見ごたえがあります。時間が足りなくなるところでした。
おまけ
お昼に食べた「湖の幸天丼」1080円。琵琶湖産ブラックバスとビワマスの天ぷらが乗ってます。ブラックバス、普通に白身魚でした。若干大味な感じはしますが、天ぷらなので不通においしく食べられます。ブラックバスもビワマスも、どっちも食べてしまうビワコオオナマズの気分を味わいたい方はぜひ
市立しものせき水族館(海響館)(18/07/01)【その2・ペンギン村】
前回:
今回はペンギン編、「ペンギン村」エリアに関するレポートです。
下関を拠点としていた旧大洋漁業(現マルハニチロ)捕鯨船が、南半球で捕獲したペンギンを旧下関水族館へ寄贈していた縁で、ペンギン展示は結構充実しています。市の鳥もペンギン。
ペンギン村:亜南極ゾーン
1階~地下1階にかけて、亜南極ペンギンの大水槽があります。ここで飼育されてるのはオウサマ・ジェンツー・マカロニ・イワトビの4種。繁殖期だからでしょうか、わりと種ごとに固まっていました。
魚をねだって飼育員さんを追いかけるジェンツーペンギン。たぶん亜南極ゾーン内最大勢力。
ジェンツーペンギンは雛もいました。もふもふ。
隅にかたまるキングペンギン。写真に写ってる9匹で全部でしょうか。
擬岩の上にはマカロニペンギン属2種。
嘴が大きくて換羽が後ろに流れてる方がマカロニ、嘴小さめで換羽が毛羽立ってるのがイワトビ、でいいんですかね。この写真だと一番左の子がイワトビであとはマカロニペンギン?
現地ではどっちがどっちだかわからず写真撮ってましたが、改めて見てみると結構違う気がします。写真はたぶんマカロニペンギン。
水槽にはペンギンだけではなく、インカアジサシも居ます。ヒゲみたいな白色の飾り羽がかわいい…。ペンギンと空飛ぶ鳥の違いを見てもらうための展示らしく、ホバリングの実演をやっていました。野生下ではフンボルトペンギンの巣穴を利用して営巣するそうで、一応ペンギンとも関わりがある鳥です。
順路を進むと、先程の陸上部分から繋がっている壁一面の大水槽と、その中へ入っていく水中トンネルが見えてきます。
壮観!思いの外深さがあり驚きました。公式パンフレットによれば、水深6メートル・水量700トンでペンギンプールとしては世界最大級だとか。
ジェンツーペンギンが泳いでます。飛ぶように泳ぐペンギンを見るの、とても楽しいです。時間があればもう少し居たかった。
水中トンネル内から。横や下から泳ぐペンギンを撮ると、どことなく夢っぽい写真になる気がします。
水中トンネルを抜けた先にはレクチャールームがあります。あまり見て回れませんでしたが、パネル展示から剥製・骨格まで結構充実してました。「ペンギンのにおいくらべ」コーナーとかもあってマニアック。ペンギンガチ勢は匂いでわかっちゃうんですかね…?
亜南極ゾーンはここで終わり、直通エスカレーターで2階へ戻ることができます。
ペンギン村:温帯ゾーン
2階の屋外テラスになっている部分では、フンボルトペンギンが大量に飼育されています。たしかこの飼育員さん周辺だけで、記憶が曖昧ですが34頭?。写真に写っているだけでも31頭います。こんな感じのプールや放飼場が3ヶ所くらいあります。
チリの国立公園と協力協定を結び、現地の環境を再現した特別保護区になっています。生息域外重要繁殖地として、現地へ繁殖ノウハウを共有するんだそう。
ちょうどフィーディングタイムでした。飼育員さんが魚をプールに投げ込むと一斉に向かっていくので、凄い水しぶきが。
陸上にいる子には、一頭ずつ手渡しで魚をあげていました。
プールからつながる放飼場はこんな感じで、チリ現地の岩山をイメージしているんでしょうか?サボテンなんかも生えてます。
このゾーンのモデルとなった島の写真が、海響館の公式ブログに載ってました。思いの外凄い環境だ…
巣穴へ入っていくフンボルトペンギン(のおしり)。
通路を進んでいきます。晴れていて、関門海峡と九州島もよく見えて爽快です。
海峡を望む、小さめのプールがあるエリア。
写真を見返す限り、ここにいるのは16頭くらい?もうすこし多かったかもですが。こっちでもフィーディング中で、柵の前にペンギンが大集合していて壮観。
連れて行かれるペンギン。健康チェックとかかな?
真ん中の子、模様からして若鳥から成鳥になりつつある段階なんでしょうか。胸にまだバンド模様がなく、顔周りも雰囲気が成鳥とは違います。
ペンギンまでの距離が近いので、望遠レンズを使ってかなり寄った写真が撮れました。
こちらはまた別のエリア。ここだけでも、他の園館のフンボルトペンギン舎分くらいある気がします。写真には21頭。
別角度から。
この日は3ヶ所の放飼場合わせて60頭くらいのペンギンがいたみたいです。時間が合わず参加はできませんでしたが、ペンギンタッチや記念撮影、放飼場内に入場しての観察イベントといった体験イベントも開催されているようです。
以上、海響館・ペンギン村のレポートでした。
フンボルトペンギンも亜南極ペンギンも双方ともにかなり力の入った展示ですので、ペンギン好きの方は是非。フグ展示といい、海響館の一点特化して突き詰めていく感じ、好きです。
アンダーウォーター・ワールド ランカウイ(18/02/03)【後編】
マレーシア・クダ州のランカウイ島のにあるアンダーウォーター・ワールド(Underwater World Langkawi) の訪問記録・後編です。
前回はペンギン水槽等を紹介しました。
休憩コーナーの先へ順路を進むと、壁面に埋め込まれた中小水槽が並ぶエリアへ出ます。
ウミウシの仲間でしょうかね?大きくてカラフル。
白色や青色のザリガニ。確定申告? サバをあげると青くなるとかではなく、こういう色になるように掛け合わせたんでしょうね。
メキシコサンショウウオ。何匹も一箇所に固まってじっとしています。このほかにも熱帯魚やカニやウニやエビ、イソギンチャク等、統一感はあまりないですがとにかくいろいろいました。
貝殻の展示コーナーもあります。オオシャコガイの貝殻なんかもありました。
さらに進んで、こちらはサメ水槽。
またトンネル水槽がありました。沈没船がモチーフなのかな?今度はウミガメやエイ、クエやウツボといった大型の海棲動物が泳いでいます。
ヒメウミガメ(Olive ridley sea turtle)という種類らしい。
マレーシアの海岸に関する展示。右の木はマングローブでしょうか。
半分外みたいなところに出てきました。ここも壁に水槽が埋め込まれています。
外へでていく分岐があったので進んでみると、池のある中庭に出ました。Koi pond、と看板にあります。錦鯉だこれ!
Koi pondの手前には、イグアナを手に載せて撮影できる写真スタンドが。折角なので写真を撮ってもらおう!
ということでRM10(280円くらい)払って撮ってもらいました。両手にイグアナ。ひんやりずっしりしていて、結構可愛い。このあと小さい方を肩に乗っけられて、流石にちょっとビビりましたが。
順路に戻って進んでいくと、また壁埋め込みの中小水槽エリアでした。サンゴ礁があったりと、南洋っぽい趣です。
みんな大好きチンアナゴ&ニシキアナゴもいました。マレーシアでも人気なんでしょうかね?
このエリアで水族館の有料区画は終わり。出口にはマレー語で「ありがとう、また来てね」と。さまさま~!
この先はデューティフリーのショッピングゾーンになっています。水族館のお土産もちゃんとありますが、Ray-Banってシールを貼り付けたサングラスが300円で売られていたりもします。
おみやげにはマグネット(RM10、280円くらい)を買いました。マレーシアの観光施設ではこの手のマグネットがよく売られている気がします。かさばらないので、滞在中に訪問した動物園では記念にこれを買ってました。
というわけで、アンダーウォーター・ワールド ランカウイの訪問レポートでした。
思いの他ボリュームがあり、特にペンギンの展示が大規模でびっくり!自分のような水族館マニアじゃなければ、ランカウイまで来てわざわざ水族館へ行くこともないと思いますが、それでも一緒に行った友達はイグアナ記念撮影とかを結構面白がっていました。また、雨の日でも楽しめる施設として貴重だと思います。
おまけ
水族館の裏手に広がるチェナンビーチ、最高に気持ちのいいところでした。夕陽も綺麗で、日没後はファイヤダンスなんかも楽しめます。ランカウイはお酒も宿も安く、いいところですので是非。
アンダーウォーター・ワールド ランカウイ(18/02/03)【前編】
マレーシア・クダ州のランカウイ島のにあるアンダーウォーター・ワールド(Underwater World Langkawi) の訪問記録です。ランカウイ国際空港からもほど近い、夕陽のきれいなビーチのあるパンタイチェナン地区に位置しています。
施設外観。チェナン地区の通り沿いにあるのでわかりやすいです。このときは午後3時半ごろ、あまり人が居なかったような。暑いからね…
涼しい館内に入り、まずは窓口でチケットを購入。チケットはマレーシア国民と外国人で料金が分かれています。マレーシアの施設はこういうパターンが多いですね。窓口の上には飼育している動物の写真が飾られています。イワトビペンギンとケープペンギンがいるっぽいので期待!
こちらがチケット。外国人料金はRM46、日本円で1300円位。当時はまだ付加価値税があったので、今はもしかしたら値下がりしてるかも。ゲートでもぎってもらってもらって入場します。
最初のエリアに爬虫類のゲージと大型淡水魚の水槽があります。
こちら爬虫類展示。イグアナとかヘビとかトカゲの仲間がいました。
大型淡水魚水槽にいた魚。たぶん淡水魚ですよね?なんていう魚なのかよくわからないんですが…
次は中庭エリア。
日光が差し込むようになっていて、順路沿いにはいくつかの大型水槽が並んでいます。アロワナや鯉の仲間が居ました。
なんか間の抜けた顔の魚も。水槽の背が高く周りが明るいので、魚とツーショットをとるにはうってつけです。
水槽のない部分には鳥類が放し飼いにされています。カモやハト、フラミンゴもいました。コンゴウインコもいるらしく、水鳥に限らずいろいろな種類が暮らしています。
コモンマーモセット。ベリー系?何か食べてます。かわいい。なんで水族館にいるのかよくわかりませんが、なんとなく熱帯雨林をイメージしたエリアっぽいのであっている気はします。
再び屋内へ。
次のエリアには湾曲した大きな水槽がありました。よくみるとオットセイが泳ぎ回っています。説明を見る限りミナミアメリカオットセイのようです。マレー人らしきお姉さんが「Oh, seal~~~❤❤❤」って駆けよってました。オットセイかわいいよね。
薄暗い&素早い泳ぎでうまく写真が取れません。息継ぎに顔を出したところをとりあえず撮ってみました。目が可愛い。
鰭脚類に関する説明パネルもありました。オットセイ(Fur Seal)はマレー語でAnjing Laut Berbuluと呼ぶみたいです。
オットセイの次はトンネル水槽。あまり綺麗ではなく、魚影も見えないのでなんのこっちゃ?と思っていたら、上の方にペンギンが見えました。
そのまま進んでいくと…おお、結構大きなペンギン水槽が!ケープペンギンがたくさんいます。さっきのトンネル水槽はこの下を通っていたようです。何故か泳いでる子はいません。
ケープペンギンの若鳥。これだけいるんだから当たり前といえば当たり前ですが、繁殖もしてるんですね。
こちらはイワトビペンギン水槽。こちらもかなり飼育数多め。
不動のイワトビペンギン。
さすがにコウテイペンギンはいませんが、南極っぽい顔出し看板がありました。
ペンギンに関するパネル展示。左側はこの水族館におけるイワトビペンギンの繁殖について、右側は世界の各種ペンギンについての説明ですね。もっとちゃんと、字が読めるくらいまで寄って撮っておけばよかった…。
リゾート地域の観光水族館だろうとそこまで期待していなかったのですが、結構なペンギン充実ぶりにびっくりです。
ペンギンエリアを抜けると、カフェ的な休憩コーナーが。先程の中庭エリアを眺めながらお茶にできる感じです。
なにやらシアターやらトリックアート?やら謎の有料展示もあり、ここで終わりなのかな?と思いましたが順路はまだまだ続きます。
つづき
上越市立水族博物館うみがたり(18/08/21)【その1・概観】
今年新潟県上越地方にオープンしたばかりの水族館、上越市水族博物館「うみがたり」の訪問記録です。
直江津駅からは徒歩20分くらい。近くまで行くバスはありますが、直通のシャトルバス等はなかったので結局歩いていきました。1階でチケットを購入し、エスカレータを乗り継いでで3階へ。
3階には、イルカスタジアム・ふれんどプール・うみがたり大水槽の3つの水槽の水面があります。
イルカスタジアム
「イルカスタジアム」はイルカパフォーマンスが行われる水槽です。3頭のイルカ達が暮らしています。
日本海が背景に広がるプールでのパフォーマンス、端的に言って最高です。プールにそのまま日本海がつながっているような感覚で楽しめます。
借景の効果は絶大!イルカたちの息の揃ったジャンプやかっこいいBGMなどが盛り上げてくれます。
平日でしたが、夏休み中だけあってパフォーマンスは大混雑でした。14時の回は1時間前くらいからすでにベンチが8割くらい埋まっていた気がします。
2階のイルカホールでは、スタジアムのプールを水中から眺めることもできます。寒さの厳しい冬場は、こちらでパフォーマンスが見られるそうな。
ふれんどプール
「ふれんどプール」はシロイルカやゴマフアザラシといった海棲哺乳類が暮らす水槽。シロイルカ、大人気です。
1日に2回のレクチャータイムがあり、飼育員さんがエサの魚をあげながらシロイルカの特徴や特技について解説してくれます。バブルリングもやっていました。水槽前のスペースが狭目なので、よく見たい方は早めに陣取っているのがオススメ。10分前時点でほぼ満員だった気がします。
こちらもイルカスタジアムのプールと同様に、2階から水中を観察することができます。窓の前へ泳いでくると、シロイルカのその大きさが良くわかります。
うみがたり大水槽
「うみがたり大水槽」の3階部分は「日本海テラス」と名付けられていて、水槽水面の向こうに日本海を眺めることができます。夏らしい快晴で、いい景色…。北側と西側に開けているので、夕暮れ時はさらにいい感じなのでしょうね。
ちなみにこの水槽、上越付近の海底地形データを1万分の1スケールでそのまま再現しているそうでびっくりしました…。上の写真は能登半島の付け根の富山高岡あたりから北東方向を眺めているのに相当するわけです。確かに言われてみれば、上の写真の岩は佐渡ヶ島だ…!
うみがたりの展示順路は、この大水槽の周りを巡りながら下へ降りていく形になっています。テラスから見たときは反射でよくわかりませんでしたが、実はあの下にものすごい沢山の魚が居たんです。イワシの群泳がかっこいい。
順路沿いの壁にはいくつもの中小水槽が埋め込まれ、テーマ(Scene)に沿った生物が展示されています。解説は各Scene毎に簡単なものがあり、生物種ごとでは和名・英名・学名・分類・標準体長と最小限でした。Scene毎の解説を見ている限り、解説を読んで知るよりも、展示から何かを感じ取ることを重視してるのかな、という気がします。
中小水槽の展示の一つ。積まれた塩ビ管の中に、アナゴがぎっしりと詰まっていて見た目のインパクトが凄い。この他にもイワガキ・サケ・ネコザメ・コモンフグ等、展示されているのは基本的に日本海に棲む生き物たちです。
建物の2階まで降りきると、そこは「うみがたり大水槽」の底。海底地形的には富山湾深海長谷に相当します。深海長谷を横断するようにトンネル状の「うみがたりチューブ」が設けられています。
チューブ前後はホールになっていて、プロジェクションマッピングを用いた演出があります。海岸に打ち寄せる波や降り積もる雪が、砂浜や岩をかたどったオブジェに投影されていました。流石アクパ擁する横浜八景島運営なだけあるな~と感心。(関係ないかな?)
大水槽エリアの先は、今度は日本海に限らずに多種多様な生物のエリアになっています。写真は頭足類を展示している「いか・たこベース」の水槽で、スルメイカがいました。泳いでるスルメイカ、もしかすると始めて見たような。
深海生物やクラゲなんかの展示もあります。
このエリアを抜けると、先述の「ふれんどプール」「イルカスタジアム」水槽の2階部分に出ます。
2階には、うみがたりを訪問する上で外せないであろう「マゼランペンギンミュージアム」もあります。
マゼランペンギンの生息するアルゼンチンの環境を再現しているそうで。そしてペンギンがとにかく多い!総飼育頭数118羽、文句なしの世界一。フンボルトが海響館ならマゼランはうみがたりですね(?)
そして近い!足元をペンギンが横断していきます。ペンギンマニヤにはたまらない。足跡が可愛い。
近い!すぐそこにペンギンが!!ちなみに、飼育員さんが見張りと解説を兼ねて常駐しています。あんまり体を近づけると突っつかれたり水を飛ばされるので注意。
エアコンの効いた屋内からも、ベンチに座って観察できます。もうここに住みたい。
エスカレーターで1階へ降りると、下から泳ぐマゼランペンギンを観察できます。見事に飛んでます。
腕輪による個体の見分け方の解説。うみがたりでは両翼の付け根にタグをつけるようです。118羽もいると、特定の個体を探すのにすごく苦労しそう…。
1階には他に、レストラン・お土産コーナー・タッチングプールや錦鯉のいるフィーディングプールがありました。写真はレストランで食べたアルゼンチンの郷土料理・エンパナーダ。マゼランペンギンつながりで、アルゼンチン料理が食べられます。タコミート入り揚げ餃子みたいな感じで、パリパリかつジューシーで美味しかったです。
以上で一通り終わりです。ペンギンなどもう少し詳しく書きたい部分はいろいろあるので、また折を見て追加で書こうと思います。
訪問日は平日でしたが、夏休み中だからか結構混雑していましたいました。場所によって順路が狭めなので、混んでいるとあまりゆっくり見られる感じではなくちょっと大変でしたが、15時を過ぎてからは比較的空いていた気がします。夕暮れの風景を見ていなかったり、パンフを見返してマンボウがいるのに今更気づいたりと心残りがけっこうあるので、是非また行きたいですね。
市立しものせき水族館(海響館)(18/07/01)【その1・関門海峡とフグ】
7月の初頭、数日間北九州市へ出張することになりました。せっかくなのでどこか観光しておきたいなと思い、前日入りの日に早めに出発して下関の海響館を訪問しました。
新幹線のぞみに揺られて小倉へ、ホテルに荷物を預けてから友人と合流し、電車・連絡船を乗り継いで下関市あるかぽーと地区へ。門司港と下関港を結ぶ関門連絡船のボート、海風が気持ちよくて最高でした。関門橋かっこいい。
お昼ごはんを済ませてから海響館へ向かいます。チケット(大人2000円)を購入して入場。スロープエスカレーターで一気に4階まで向かいます。
一番最初の水槽はこちら「関門海峡潮流水槽」。写真は逆光でさっぱりですが、関門海峡の風景を借景して、海の中をのぞいているような感覚の水槽です。日本海側・関門海峡・瀬戸内海の3エリアに分けられていて、それぞれの海域に生息する魚種が飼育されているようです。
下関らしく?フグがやたらといます。たぶんクサフグ(フグ目フグ科)。かわいい。
トンネル水槽を抜けて順路を進んでいくと、こんどは「関門海峡潮流水槽」の底の方へ出ます。
アカエイが悠々と泳いでいました。けっこう黄色くて目立ちます。
その先はフグコーナー。やたらとフグの名前が書いてある壁がありますが…たぶんこれ飼育種一覧なんでしょう、公式サイトによるとフグ目だけで100種くらいいるらしいです。
最初はトラフグ水槽。食用のフグの中ではいちばん高級なやつです。けっこう大きい。
なんか砂に潜っている個体もいました。(潜砂行動というらしいです) 潜っているというよりは砂を被っているといった感じで、身を隠しているにはバレバレな気も。
その先にはいくつもの中小水槽とたくさんのフグ目が。あまりにたくさんいて、どれがなんていう名前の魚なのか忘れたので、海遊館のWebサイト内「海響館のフグの仲間たち」を参照しながら同定作業しました。このページがなかったらブログまともに書けなかった気がします…
迷路っぽい模様のショーズカウフィッシュ(フグ目イトマキフグ科)。オーストラリア南岸出身。
オレンジ色に白い線、どことなくカクレクマノミっぽい配色のホワイトバードボックスフィッシュ(フグ目イトマキフグ科)の雄。こちらもオーストラリアの南岸出身。
ネズミフグ(フグ目ハリセンボン科)ですかね?さっぱり自信ないですが、トゲがあるのできっとハリセンボン科なんでしょう。ネズミフグは人懐っこいらしいです。
マンボウ(フグ目マンボウ科)もいました。あなたフグ目だったのね、そういわれてみると眼とか口とかがフグっぽい。ビニールが張られた円形水槽のなかを、時計回りにゆったりと泳ぎ続けていました。ネットミームで言われているほど弱い魚ではないようですが、水族館まで運び入れるのが大変と解説されてました。
たぶんポーキュパインフィッシュ(フグ目ハリセンボン科)。ハリセンボンと違ってトゲは常に立ったままらしいです。
たぶんサザーングローブフィッシュ(フグ目ハリセンボン科)。さっきから”たぶん”ばっかで申し訳ないですが…ずっとハリセンボンだと思ってましたが、トゲが黄色いのと模様を見ると、オーストラリア南岸原産のサザーングローブフィッシュが正解のようです。かわいい顔をしています。
こちらが本物?のハリセンボン(フグ目ハリセンボン科)。日本近海に生息している方です。こちらはトゲの先が白くて点々模様。
アカモンガラ(フグ目モンガラカワハギ科)。いや青いじゃんと思ったけれど歯が赤いらしいです。モンガラカワハギ科のなかでも特徴的な尻尾の形をしています。
おそらくホワイトスポットファイルフィッシュ(フグ目カワハギ科)…。海響館Webサイトの写真だとなんか違いますが、英名でググると似たような模様の魚が出てきます。最大50cmまで育つとのことで、たぶん成長途中なんでしょう。(同定するのにめちゃくちゃ時間がかかりました)
想像以上にフグ展示が充実していてびっくりしました。こういう一点特化な展示は見てて面白いです。フグも沼なんだな…と感じます。
つづき