市立しものせき水族館(海響館)(18/07/01)【その2・ペンギン村】
前回:
今回はペンギン編、「ペンギン村」エリアに関するレポートです。
下関を拠点としていた旧大洋漁業(現マルハニチロ)捕鯨船が、南半球で捕獲したペンギンを旧下関水族館へ寄贈していた縁で、ペンギン展示は結構充実しています。市の鳥もペンギン。
ペンギン村:亜南極ゾーン
1階~地下1階にかけて、亜南極ペンギンの大水槽があります。ここで飼育されてるのはオウサマ・ジェンツー・マカロニ・イワトビの4種。繁殖期だからでしょうか、わりと種ごとに固まっていました。
魚をねだって飼育員さんを追いかけるジェンツーペンギン。たぶん亜南極ゾーン内最大勢力。
ジェンツーペンギンは雛もいました。もふもふ。
隅にかたまるキングペンギン。写真に写ってる9匹で全部でしょうか。
擬岩の上にはマカロニペンギン属2種。
嘴が大きくて換羽が後ろに流れてる方がマカロニ、嘴小さめで換羽が毛羽立ってるのがイワトビ、でいいんですかね。この写真だと一番左の子がイワトビであとはマカロニペンギン?
現地ではどっちがどっちだかわからず写真撮ってましたが、改めて見てみると結構違う気がします。写真はたぶんマカロニペンギン。
水槽にはペンギンだけではなく、インカアジサシも居ます。ヒゲみたいな白色の飾り羽がかわいい…。ペンギンと空飛ぶ鳥の違いを見てもらうための展示らしく、ホバリングの実演をやっていました。野生下ではフンボルトペンギンの巣穴を利用して営巣するそうで、一応ペンギンとも関わりがある鳥です。
順路を進むと、先程の陸上部分から繋がっている壁一面の大水槽と、その中へ入っていく水中トンネルが見えてきます。
壮観!思いの外深さがあり驚きました。公式パンフレットによれば、水深6メートル・水量700トンでペンギンプールとしては世界最大級だとか。
ジェンツーペンギンが泳いでます。飛ぶように泳ぐペンギンを見るの、とても楽しいです。時間があればもう少し居たかった。
水中トンネル内から。横や下から泳ぐペンギンを撮ると、どことなく夢っぽい写真になる気がします。
水中トンネルを抜けた先にはレクチャールームがあります。あまり見て回れませんでしたが、パネル展示から剥製・骨格まで結構充実してました。「ペンギンのにおいくらべ」コーナーとかもあってマニアック。ペンギンガチ勢は匂いでわかっちゃうんですかね…?
亜南極ゾーンはここで終わり、直通エスカレーターで2階へ戻ることができます。
ペンギン村:温帯ゾーン
2階の屋外テラスになっている部分では、フンボルトペンギンが大量に飼育されています。たしかこの飼育員さん周辺だけで、記憶が曖昧ですが34頭?。写真に写っているだけでも31頭います。こんな感じのプールや放飼場が3ヶ所くらいあります。
チリの国立公園と協力協定を結び、現地の環境を再現した特別保護区になっています。生息域外重要繁殖地として、現地へ繁殖ノウハウを共有するんだそう。
ちょうどフィーディングタイムでした。飼育員さんが魚をプールに投げ込むと一斉に向かっていくので、凄い水しぶきが。
陸上にいる子には、一頭ずつ手渡しで魚をあげていました。
プールからつながる放飼場はこんな感じで、チリ現地の岩山をイメージしているんでしょうか?サボテンなんかも生えてます。
このゾーンのモデルとなった島の写真が、海響館の公式ブログに載ってました。思いの外凄い環境だ…
巣穴へ入っていくフンボルトペンギン(のおしり)。
通路を進んでいきます。晴れていて、関門海峡と九州島もよく見えて爽快です。
海峡を望む、小さめのプールがあるエリア。
写真を見返す限り、ここにいるのは16頭くらい?もうすこし多かったかもですが。こっちでもフィーディング中で、柵の前にペンギンが大集合していて壮観。
連れて行かれるペンギン。健康チェックとかかな?
真ん中の子、模様からして若鳥から成鳥になりつつある段階なんでしょうか。胸にまだバンド模様がなく、顔周りも雰囲気が成鳥とは違います。
ペンギンまでの距離が近いので、望遠レンズを使ってかなり寄った写真が撮れました。
こちらはまた別のエリア。ここだけでも、他の園館のフンボルトペンギン舎分くらいある気がします。写真には21頭。
別角度から。
この日は3ヶ所の放飼場合わせて60頭くらいのペンギンがいたみたいです。時間が合わず参加はできませんでしたが、ペンギンタッチや記念撮影、放飼場内に入場しての観察イベントといった体験イベントも開催されているようです。
以上、海響館・ペンギン村のレポートでした。
フンボルトペンギンも亜南極ペンギンも双方ともにかなり力の入った展示ですので、ペンギン好きの方は是非。フグ展示といい、海響館の一点特化して突き詰めていく感じ、好きです。